取材記者BOOのアラモード

<2021年11月10日>
◆全国知事会は11月5日、年末年始に向けてコロナウイルス感染防止を促すメッセージを発信した◆年末年始の帰省や旅行を検討している人も多いかと思う。人の移動に伴い、新型コロナウイルス感染症が拡大することのないよう帰省や旅行の際には次の点に十分留意してほしい◆年末年始は人の移動が集中し「密」になりがちなため、帰省や旅行を分散する。各企業においても、従業員の休暇分散取得に協力を願う◆注意力の低下や気の緩みなどにより感染リスクが高まる「5つの場面」に注意しよう。@飲酒を伴う懇親会等A多人数や長時間におよぶ飲食Bマスクなしでの会話C狭い空間での共同生活D仕事から休憩室、喫煙所、更衣室等への居場所の切り替わり◆体調の悪い人は、帰省や旅行を控えよう。また、帰省先や旅行先で体調が変化した場合は会食や外出・観光は控え、感染拡大防止のためにその地域の保健医療当局に協力しよう◆新型コロナウイルス感染症は誰もがどこでも感染する可能性がある。医療従事者はじめ国民の健康や暮らしを支えている人々及びその家族などに対し、思いやり、支えあいの気持ちを持とう。そして、都道府県外からの帰省者・旅行者をあたたかく迎えよう◆言わずもがなの項目ばかりではあるが、今こそ初心に立ち返り基本を見直すべきだと思う。

<2021年10月10日>
◆ホットペッパーグルメ外食総研によると、今は第4次激辛ブームだそうだ。激辛ブームは社会的なストレスと関係性があるようで、第1〜4次の流れは次のように変化している◆第1次(1985年前後)は、労働時間をいとわずモーレツに働く働き方を推奨するプレッシャーのあった時代で「カラムーチョ」を代表とする辛い菓子が世に出回った◆第2次(1993〜1999年頃)は、バブルが崩壊し時代の空気は不景気一色。タイ料理やインドネシア料理など、アジアの辛い料理を中心とした激辛ブームが訪れた◆第3次(2003年〜2010年頃)は、団塊ジュニアが30代となり働き盛りの競争社会がストレスを生んだ時代でハバネロが日本で親しまれるようになってきた◆そして、2018年頃から第4次激辛ブーム。特徴は辛みの多様化とストロング系とされ、注目は生スパイス。コンプライアンスや時間当たりの生産性が求められるストレス社会の中、唐辛子だけではなく、カレー・胡椒・ゆず胡椒など辛みのバラエティーが増していることと、より強烈な刺激、つまりしびれを求めるストロング系という2点で、生スパイスの香りや食感が楽しんでいるようだ◆ベーカリーの激辛パンはあまり耳にしないが、定番商品の傍に美味しく、激辛なパンに人気が集まるのかも知れない。

<2021年9月10日>
◆2021年の中秋の名月は9月21日。中秋の名月とは、旧暦8月15日の十五夜に月見をする習わし。昔の日本では月の満ち欠けと太陽の動きを基に暦を作り、農業や暮らしに役立てていた(旧暦)。旧暦では7・8・9月を秋としており、真ん中の8月15日を「中秋」と呼び、その晩に上がる月のことを「中秋(十五夜)の月」と呼んでいた。旧暦と新暦には1〜2カ月のズレがあるため、現在の中秋の名月は9月あるいは10月になる◆旧暦8月15日は、芋の収穫時期で、芋を供える地域もあり、無事収穫が済んだ感謝の気持ちを込めた。供物の団子には、里芋を模したものという説がある◆中秋の名月は、中国から伝わったもので、中華三大節のひとつである中秋節として、春節(中国の正月)、清明節(日本の盆のようなもので里帰りや墓参りをする)と並ぶ大きい祭りとなっている。中秋節には家族や親しい友人を招き、月餅を食べ、月を見るという風習があったが、現在月餅はその時期の贈答品として定着しているようだ。アメリカでは9月を「ハーヴェスト・ムーン(収穫月)」と呼び、満月が明るく、夜でも収穫ができるということからこの呼び名になったようだが、満月を愛でる風習は無い◆ベーカリーでも団子ならぬ里芋を使った商品で、日本文化の再確認を図ると良いのではないだろうか。

<2021年8月10日>
◆毎年9月1日は防災の日。また、防災の日を中心とした1週間が防災週間となっており2021年の防災週間は8月30日〜9月5日。加えて3月1日、6月1日、9月1日、12月1日が防災用品点検の日◆防災の日とは1923年9月1日に発生した関東大震災に因んだもので、関東大震災の教訓を忘れないという意味とこの時期に多い台風への心構 えという意味を含めて1960年に制定された。「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」こととした日本の記念日◆この機会に、ベーカリー店舗や工場でも、もしもの時に備えて防災グッズの準備・点検や避難場所の確認などを行っておくと良いだろう。「火」を使う厨房では、火災を未然に防ぐ対策も忘れてはならない。防災週間に合わせて、地震・台風・火災・雷などの対策がWeb上でも公開されている◆災害時に不可欠な非常持出し品には、常に持ち歩く「常備持ち出し品」、素早く持ち出せる必要最低限の備え「一次持ち出し品」、3日間程度の被災生活に備えた「二次持ち出し品」の3種類がある。特に飲料と食料は重要で、地域の防災意識を高める意味から防災週間に「カンパン」などの非常食販売も社会貢献に繋がるように思う。

<2021年7月10日>
◆ウェザーニュースによると今年の夏の暑さを広範囲で平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になり、特に関東など東日本と近畿は平年よりやや高くなる傾向と予測している。梅雨は早めに明ける地域が多く、昨年や平年よりも暑い期間が長くなる。暑さのピークは7月下旬と8月下旬の2回で猛暑日が続くようだ◆猛暑となるとどのようなものが売れるのか。Mインテージの調べによると、飲食品では「スポーツドリンク」「美容・健康ドリンク」「アイスクリーム」などがあがり、いずれも120%以上の伸び率を示している。夏の定番「アイスクリーム」に続いて猛暑時期に販売金額を大きく伸ばしているのが「漬物(=発酵食品)」。食欲減退や夏バテ対策への期待などがその要因として考えられるが、漬物の種類ごとに明らかな傾向の違いがあり「ぬか漬け」は、夏場は冬に比べて2倍強の食卓登場率となっている◆「ぬか漬け」を食べる年代別傾向を確認すると、40〜50歳代で夏場にやや登場率が高まり、60〜70代は季節変動も大きくなっている◆夏場のベーカリーは、暑さで売上減になるといわれているため、パンと漬物という発酵食品同士を組合せた新しいスタイルの商品を考案し、スポーツドリンクとセットで販売するなど顧客ニーズに合った策を講じて夏場を乗り越えてほしい。

<2021年6月10日>
◆気象庁は5月16日に近畿と東海が梅雨入りしたと発表した。それぞれ平年より21日、昨年より25日早い。近畿は1951年の統計開始以来最も早く、東海も過去2番目に早い梅雨入りとなった◆湿気が多く蒸し暑い日々に、体や頭の重だるさ、むくみ、食欲不振、下痢といった体の不調も出やすくなる。梅雨をスッキリ過ごすための推奨食材を専門家は次のように紹介している◆先ず、胃腸を弱らせる食材をできるだけ避けること。具体的には「冷たいもの(アイス・ジュース・ビールなど)」や「生もの(刺身・生野菜・果物など)」、「甘いもの(菓子・糖分の多い飲み物など)」。ゼロにするのは難しいとしても、不調の際は「いつもより少なめ」を意識すると良いそうだ。そして、体内の「湿」を汗と尿でしっかり排出して、胃腸を元気にする食材を摂るとより効果的。胃腸を温め湿気を動かす食材には、香辛料(シナモン・黒胡椒・山椒・唐辛子など)、ネギ・シソ・ヨモギなどがある。さらに胃腸の湿気を取り、利尿を促す食材としては、豆類(さやいんげん・そら豆・枝豆など)、トウモロコシ、コーン茶なども良いらしい◆心と身体のストレスを軽減し、免疫力を高めることによりコロナ感染の確率も少しは低くなると思われる。このような食材を使ったパンを食べて元気に過ごしたい。

<2021年5月10日>
◆「我慢のゴールデンウィーク」だったようだが、GW中、全国の重症者は過去最多を更新した。人出が激減した観光地がある一方で、思わぬ人が押し寄せた場所もあり、果たして人流は抑制されたのだろうか◆気候が新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に及ぼす影響について検討した研究によると、感染伝播が気候により影響を受ける可能性はあるものの、梅雨や夏の気候によって流行が収束する可能性は低いという結論が出ている。また、気温・湿度・標高などの環境要因と、集会禁止・学校閉鎖や社会的距離拡大といった公衆衛生的介入が、新型コロナウイルス流行抑制に対しての貢献度を検討した研究によると、気温は流行抑制に影響せず、湿度がわずかに感染抑制と関連があるだけで、公衆衛生的介入の方が影響大という結論だったという◆気温や湿度は、新型コロナウイルスの伝播に影響する可能性はあるものの、すでにパンデミックとなってしまっている現状では、梅雨や夏になったからといって流行の収束は期待できず、社会的距離を保つなど新しい生活様式を意識した暮らしを続けていくことの方が感染を広げないためには重要◆パンの製造・販売は、今後も厳しい状況が続くと予測されるが、油断せずに引き続き感染予防をしっかりと行わなければいけない。

<2021年4月10日>
◆ステイホームが推奨されて以降、自宅で過ごす時間が長くなった。コロナ禍で出掛けることができず、つまらないなと思っている人は多いことだろ◆2021年のゴールデンウィークは、飛び石連休だがカレンダー通りなら5連休、合間の平日を休みにすれば7〜最大16連休になる。ダラダラと過ごしてしまうことも選択肢の一つだが、普段できないことにチャレンジしてはどうだろう◆例えば、パン生地の発酵は日常業務だが「ヨーグルトづくり」や「味噌づくり」で角度を変えた発酵への取り組みで、意外な発見やヒントが見付けられるかも知れない。また、美容・健康のためにダイエットやプチ断食、禁煙などしたくても、多忙な平日に行うのは難しいこと。ダイエットにはカロリー計算や自炊によるメニュー管理など、以外と手間が掛かる上、食事制限や空腹で仕事のパフォーマンスが下がる場合もあるため、なかなか決断できない。時間がある連休であればチャレンジすることは可能で、連休が終わっても無理なく続けられる方法を見つけて習慣付ける機会にもできる◆まだまだ自宅で楽しみながら有意義に過ごす方法はいくらでもあるはず。今から計画して充実した日々を過ごせれば、素晴らしいGWになるとと思う。ニューノーマルは、自らが切り拓かなければ誰も教えてくれない。

<2021年3月10日>
◆コロナ禍で迎える2度目のホワイトデー。去年は、まさか感染症との闘いが1年間に及ぶとは誰も想像していなかったことだろう。外出自粛などの影響で会う機会が少なかった1年だったが、それでもバレンタインにギフトをくれた人には、いつも以上に心からありがとうを伝えたい◆本命へのプレゼントは別として、女友達や職場の女性にはどのようなもの返すと喜ばれるのだろう。日本の習慣である「内祝い」は、祝いの半分から3分の1程度相当を返すがホワイトデーは違う。一般的にホワイトデーのプレゼント相場は、バレンタインにもらった金額の2倍といわれている◆女性は鋭いので、ケチってしまうとそれは相手に伝わる。コレだというものが見つかれば、奮発した方が良いと思う。また、職場で「○○さんにはコレをもらった」と女性陣の間で話題に上がることがあるという。比べられた時に「手を抜いたな」と感じさせないよう、仕事で世話になっている女性たちにも心を込めて選ぼう。さらにSNS映えするものは評価も高いようだ。非対面は残念だが、通販サイトを活用することで心遣いが伝わるかも知れない◆ホワイトデーに最適な商品が多いベーカリーで、思わず誰かとシェアしたくなるSNS世代の女性にピッタリの新感覚・新食感のパン・焼き菓子で盛り上がりたい。

<2021年2月10日>
◆新型コロナウイルスは様々な業態に大きな影響を及ぼしているが、意外な「売れ筋」商品も生まれている◆大手CVSでは、トランプやUNO、折り紙、シャボン玉といった玩具の売上が増えたという。こうした玩具は通常、親戚が集まる正月などに売れるそうだが、外出を避け家で過ごす時間が長くなり、家でできることが限られるため、子どもが飽きないように親が玩具を買っているようだ。また、日用品・本・雑誌などの非食品セグメントが販売に占める割合は、大手CVS各社ともに10%弱に留まるそうだが、衛生用品や洗剤等が大幅な売上増を示している◆酒類の売上高は当然前年を大幅に上回っている。併行してポテトサラダや焼き魚などの惣菜も売上増となり、外食をしたくてもできない緊急事態宣言下で宅飲み需要が一層伸び、酒類とつまみとなる商品がセットで売れているようだ◆乾燥麺やパスタがスーパーマーケットの棚から消えたことは記憶に新しいが、買い置きのできる冷蔵総菜の売上も伸びており「巣ごもり需要」が消費構造を大きく変化させようとしている◆ベーカリーで玩具・日用品は売れないが、サンドイッチの具材だけをミニ惣菜として販売し、ハード系パンの提案に力を入れて販売強化を図るならば、パンの夕食需要に貢献できるようにも思える。

<2021年1月10日>
◆あけましておめでとうございます。平素は弊紙をご愛読いただき、誠にありがとうございます。今年も何卒変わらずご愛顧賜りますようお願い申し上げます◆正月に購入した「ニュースがわかる世界知図」という本にニューノーマル(新常態)として次のようなことが掲載されていたので紹介する◆無人店舗:現在CVS店舗などではレジ前にビニールやアクリル板などを設置し、飛沫感染を避ける方法が採られている。これを推し進めて、そもそも店員と会わなくても買い物ができる無人店舗が増えている。店舗の従業員は精算には関わらず、商品の補充だけを行い、客は特殊なタグが埋め込まれた商品を持って店を出れば自動で精算が完了するシステム◆オンライン診療:対面診療が前提だった医療分野でも非接触への動きが活発になっている。スマートフォンやタブレットで病院の予約をして、ビデオ通話で診察を行い、必要な処方薬が自宅に届くというもの。待合室での他の患者との接触が避けられるため、院内感染や二次感染のリスクがない。現在は慢性疾患や禁煙外来、薄毛治療、心療内科などに留まっているが、通信技術の発達とともにロボットを用い遠隔手術を行う可能性も高いという◆ベーカーズタイムス紙がご愛読の皆様にとって有効な情報源となるよう一層の努力を惜しまない。

<2020年12月10日>
◆今年の年末年始は、コロナ感染拡大防止で外出を自粛し、家でおせち料理を食す機会も多いだろう◆マナーコンサルタントの川道映里氏は、おせち料理を次のように解説している◆元旦の朝に年神様がお越しになる。そのため、正月の三カ日は神様を水で流してしまわないよう、水仕事をしなくても済むようにという意味から、日持ちがする濃い味付けの料理や甘い料理を作り、煮炊きを慎むという風習が背景にあった。大晦日におせち料理を重箱に詰めた後、正月の飾り付けをした床の間に供え、年神様を迎えて元旦を祝い、神様に供えたご馳走を家族で食べながら一年の幸福を祈る。「主婦が3日間何もしなくてよい」という意味合いで言われることも多いが、水仕事をしないための保存の効く料理を作るというとこと。新年を迎えられることに感謝し、自分に関わる周囲の人々に感謝の念を持つことが大切◆紅白なます:紅白はめでたさの象徴。人参と大根を紅白の祝いの水引きを表した縁起物。数の子:子宝に恵まれるよう子孫繁栄を表す。黒豆:「健康でまめに働けるように」という意味から無病息災を表す。海老:腰が曲がるまで長生きするよう長寿の意味。伊達巻:教育・文化が身に付くとされる◆パンおせちは既に存在するが、さらに進化させパン産業の躍進に繋がることを祈念する。

<2020年11月10日>
◆弊社は1950年10月に会社を創立。創業71年目に入った。翌1951年1月26日には「ベーカーズタイムス」第1号を発刊し、パン専門新聞の一員となった◆これまで長きに亘り、ご購読いただいた愛読者、広告媒体でご協力・ご協賛いただいた企業など、弊社を陰で支えていただいた多くの皆様方のご高配に感謝し、心より御礼申し上げる◆70年間の『長さ』と『重さ』を一言の「御礼」では気持ちを伝え切れていないが、今後も業界発展とパン食普及を祈念して、微力ながら努力を継続することでご容赦願いたい。今まで以上にご指導、ご鞭撻を賜るよう何卒お願い申し上げる◆弊紙第1号1面には「創刊に寄す」と題して日本パン技術指導所専務理事の小山兵吾様より次の文章を頂戴している。「昭和二十六年を迎へた新年の初頭に極めてフレッシュな感覚と異った主張を盛ったベーカーズ・タイムスが発刊された事は御目出度い限りである。凡ゆる刊行物に対して言へる事であるが活字が紙面を埋めてゐるだけであってむしろ白い紙のままである方が用途も多く世のためになると云ひ得ると思ふ。ベーカーズ・タイムスは生まれ出るべき運命を帯びて自然の約束ごととして此の世に今張り切つたそして元氣に充ちた呱々の声をあげた訳である」◆フレッシュさと異なった主張を一層磨きたい。

<2020年10月10日>
◆10月1日からGoToトラベルキャンペーンで旅行代金の最大15%相当額が商品券として付与される「地域共通クーポン」の配布が始まった。9月30日までは旅行代金の割引のみが適用となっていたため実質35%の補助にとどまっていたが、クーポンが配布されることで最大50%の補助が実現。給付額は旅行代金総額の15%。1,000円未満の端数が生じる場合には四捨五入するため、端数が500円以上の場合は1,000円分が付与される。また、1人1泊あたり6,000円が上限で、日帰り旅行は3,000円が上限となる◆キャンペーン実施期間は2021年1月31日(2月1日チェックアウト)までを予定。補助金の予算が上限に達した場合は、終了が早まる可能性もある。また旅行代金の割引支援の終了をもって地域共通クーポンの付与も終了する◆地域共通クーポンの発行形態は紙クーポン(券種は1,000円のみ)と電子クーポン(専用サイトでクーポンを取得し店頭でQRコードを読み取って利用/券種は1,000円、2,000円、5,000円)」の3種類。旅行中に使い切れなかった場合も含め、クーポンの払い戻しはできず、旅行者以外にクーポンを譲渡することもできない。釣銭も出ない◆様々な問題が指摘されることは想定内だが、少しでもモノが多く売れ、日本経済の活性化に繋がることを期待している。

<2020年9月10日>
◆コロナ危機はいつまで続くのか?感情SNSの「Feelyou」を展開し、Mbajji CEO/BBT大学准教授で社会変革プロデューサーの小林慎和氏の話を紹介する◆結論は最低でも2021年夏まで。結論に至る最大の根拠は、ワクチンの一般普及の時期。人類の叡智を結集した特効薬は今年中には必ず開発されるだろう。しかし、それを地球上の約70億人を対象に生産し流通させるには1〜1年半がかかるため、2021年末まではウィズコロナの社会が続く◆アフターコロナで社会はどう変わるのか?働き方は、基本リモートやビデオ会議で物事が進み、不要不急の対面ミーティングはなくなる。ビデオ会議で済ましている今が一過性ではなく、社会のスタンダードになっていく。ビデオ会議などが習慣化した中では、リアルで人に会うことの価値を判断するようになってしまう◆人間関係や信頼蓄積の方法にも変化が生じる。会ったことがなくても、リモートで会うだけで、ビジネスでの信頼関係を築け、大きな意思決定、仕事の受発注が可能にできるスキルが求められるようになる◆企業の採用では、募集要項に「リモートワーク可」を謳わなければ、採用がおぼつかなくなるだろう。コロナ禍でリモートを始めた人たちは、すべからく満員電車に乗れなくなってしまっている。

<2020年8月10日>
◆西村康稔経済再生担当大臣は7月12日の記者会見で東京・神奈川・埼玉・千葉について、今後の状況次第では新型コロナ対策の特別措置法に基づく休業要請を求める考えを示した◆国内最大のテーマパークである東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは7月1日、感染対策を徹底した上で運営を再開したが、どのような対策を講じているのか◆混雑による人の密集を避けるため、「8時入園」「11時入園」「14時入園」と入園時間に差を付けたチケットを新たに導入した。来園者の入場に際しては「検温」を実施し、食事の際を除き、原則マスクの着用を必須とし、従業員(キャスト)には常時マスクの着用を義務付け、感染予防のため消毒スペースの数を増やしている。また、濃厚接触の機会を避ける狙いや、施設や遊具の頻繁な消毒が困難な一部のアトラクション施設では運営を行なっていない。アトラクション施設のほかに「パレード」や「ショー」などのエンターテイメントプログラムがあるが、一部のプログラムについてはウイルス感染対策と予防などの観点から当面の間は実施しない方針◆再開後の来園者から感染報告の例はなく、状況に応じて今後は徐々に来園者数を増やすとみられる◆客を笑顔にできる魅力的な仕事というカテゴリーではベーカリーも同じ。ともに闘い乗り越えよう。

<2020年7月10日>
◆5月25日の緊急事態宣言全面解除発表の際、政府は今後の外出段階的緩和の方針も発表。予定通り6月19日に県をまたぐ移動の自粛要請が解除となった◆公共交通機関の運休・減便も徐々に再開されてきているが、通常のダイヤに戻ったとしても、今後外出・旅行時は、コロナ対策を前提とした行動が求められる◆コロナ関連の復興支援策として8月上旬から半年間、観光・旅行や飲食店などの費用が割安になる「go toキャンペーン」が予定されている。ただ、実際の開始時期は「新型コロナウイルス感染症の流行収束後」としているので感染者数などの状況次第でもある◆キャンペーンの目玉施策である「Go To Travelキャンペーン」では、日帰り旅行なら最大で1万円、宿泊を伴うと1泊につき最大2万円相当の補助が国から適用される。なお、宿泊に準ずるものとして、夜行フェリーや寝台列車も対象にする方針。同補助金額は全てが宿泊代金の割引ではなく、飲食などの利用クーポンを含み、内訳は宿泊割引が7割、現地で使えるクーポン券などが3割。なお、独自の経済復興支援キャンペーンは多くの自治体で実施されており、短期限定から長期間など様々◆支援額などのキャンペーン利用イメージは、観光庁発表の「Go Toトラベル事業の概要」にまとめられている。

<2020年6月10日>
◆スーパーマーケットのレジで前の人と間隔をあけて並ぶ買い物客。TV中継の記者会見場で互いに離れて着席した記者団。そんな「ソーシャルディスタンス」の光景が当たり前になってきた◆ソーシャルディスタンスは公衆衛生戦略を表す用語で、疾病の感染拡大を防ぐため意図的に人と人との物理的距離を保つこと。因みに特定の個人やグループを排除するという社会学用語の「ソーシャルディスタンス」とは区別する必要がある◆具体的にどのくらいの距離を置けば良いのかという基準は国や機関によって多少の幅がある。世界保健機関(WHO)は咳やクシャミをしている人との間で少なくとも1mの距離を保つよう勧告している◆なぜ、社会や社交を意味するソーシャルという単語が使われるのか。集会や飲み会、花見といった社交イベントも中止することで距離を置くというニュアンスが込められているが、社会的な分断をイメージしてしまうため、最近ではフィジカルディスタンス(身体的距離)という言葉を用いるように推奨されている◆SNS上の仮想パーティー、アーティストだけのコンサートライブ中継、プロ野球無観客のシーズン開幕などの活動が定着しつつある◆人との物理的な距離を保ちながら社会的な繋がりや人を想う心を忘れず、近くに居る存在であり続けてほしい。

<2020年5月10日>
◆新型コロナウィルス感染拡大防止による緊急事態宣言が延長され、益々先のことが予測出来なくなった◆弊紙でも業界行事の中止で取材が無くなっているが、これを期にパン業界に関連し、取材を快く受け入れていただける新しい店舗や企業を取材している。たまたまだが、取材先は長く事業を継続しているところが多く、新しい発見と学びがあった◆共通点は、事業の柱が1つではなく3〜4つあり、計画的・段階的に事業を拡張していること。開始時期の機会損失をしていないこと。それらの事業が成功するか、軌道に乗るまで諦めずに行い続けていること。長期的な展望がありブレていないこと。対象顧客の範囲が広いこと。長期継続した上で見えて来る応用や新たな展開を逃していないこと。など◆時代は新しいことに注目し、メディアは新進気鋭などと持て囃すが、それらには実績が伴っていない。資金力と目先を変えた発想があれば実現が可能で、多くが企業の平均寿命と言われる23.9年(2018年/東京商工リサーチ調べ)はおろか、数年で姿を消してしまっている◆日本全体が一定の年齢層に向けた戦略に絞り込み過ぎているようにも思える。長期的な計画を持ち、地道に、前向きに進むことが重要なのではないだろうか。「継続は力なり」という慣用句の意味を改めて実感した。

<2020年4月10日>
◆拡大を続ける新型コロナウィルスは何時になれば収束するのか見当が付かない。世界中が疲弊し経済活動に大きな影響を与えており、日本では「コロナ離婚」という現象まで起きているようだ◆前向きな話題に欠ける中、世界のパン消費量TOP10という食のトレンドに出会ったので紹介する◆世界のパン消費量では、10位日本、9位アメリカ、8位イギリス、7位フィンランド、6位オーストラリア、5位イタリア、4位ロシア、3位フランス、2位チリ、1位トルコ。洋の東西に跨るトルコを除くと、日本はアジアで唯一TOP10入りを果たしている。人口14億5千万人の中国や13億7千万人のインドが日本より消費量が低いということは、パン製品をはじめ製パン技術、製造機械、販売ノウハウなど大きなチャンスが近隣諸国に隠れていることになる◆1位のトルコで愛されているパンは「シミット」で、オスマン帝国配下にあったとされる国や中東で多く食べられており、地域によって大きさや食感に違いはあるが、基本的にはリング型の生地にゴマをたっぷりとまぶしたもの。製造時に一次発酵の工程を飛ばすことでハードな歯応えになるのが特徴と記されていた◆コロナ鎮静後、日本ブランドをアジアに知らしめ、消費大国トルコパンにも挑戦して、日本のパン産業の大躍進を期待したい。

<2020年3月10日>
◆世界中が新型コロナウィルス感染拡大防止一色に染まっている。感染の可能性があるというだけで、あたかも犯罪者のような扱いを受けるようで一日も早い収束を願うばかりた。その影響で「ひなまつり」や「ホワイトデー」といった年に一度のイベントの影が薄くなり、催事を準備していた多くの人たちは大きな損害を出したことと心中を察する◆重く閉塞感のある話ばかりなので、話題を別の業界にかえてみたい◆4月になると初々しい新一年生が希望に胸を膨らませて学校に通うようになる。そこで欠かせないのがランドセル。 「天使のはね」シリーズなどで知られるランドセルメーカーの「セイバン」は、去年より約1カ月早い2月末から翌年の新一年生向けの販売を始めた。限定モデルなど140種類の中で、男子の人気は「モデルロイヤルクラシックナイト」。鋲の部分がひし形のデザインで盾と剣のマークが反射材になっており、暗い場所での交通事故から子どもたちを守る。素材は、軽くて丈夫な人工皮革。女子は、鋲の部分がティアラとステッチがリボンになっているプリンセスをイメージしたモデル。内部には宝石箱を思わせる便利なポケット付き。ピンクや紫が人気という◆桜が咲き、新しい命が芽吹く季節がそこまで来ている。明るい今後を信じ力を合わせて乗り越えよう。

<2020年2月10日>
◆1月が去り、2月3日の節分も過ぎた。昔は豆まきだったが最近は恵方巻き。昨年の大量廃棄が問題になり今年は恵方巻きに逆風が吹いた◆恵方巻きは、江戸から明治時代にかけて大阪の花街で節分を祝い、商売繁盛を祈ったことが始まりといわれている。名前は恵方巻きではなく「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれていたようだ。どちらも七福に因んで7つの具を入れて巻いていたという。丸ごと食べることで幸福や商売繁盛の運を一気にもらうという意味など諸説様々。一気にまるごと食べて幸運を手に入れたいのは今も同じ◆起源は1989年、あるCVSが広島県で太巻きを売り出した。そのCVSは、売り出す際「恵方巻き」と名前を付けて売り始めたというのが発祥の強い説。その後間もなく恵方巻きは全国に広がりCVSのみならずデパートやスーパーマーケットでも節分には必ず見られる食品になった。誕生から30年、CVSやスーパーの猛烈プッシュが消費者の反感をかっているらしい◆バレンタインデーはモロゾフが、ハロウィンは東京ディズニーランドが仕掛けたといわれるが、自然発生的に全国展開したように思う◆〇月〇日は〇を食べる日という文化は楽しい。しかし、それが競争になり価格の暴落が生じ、まして食品ロスに繋がるようなことは避けていただきたい。

<2020年1月10日>
◆あけましておめでとうございます。平素は弊紙をご愛読いただき、誠にありがとうございます。今年も何卒変わらずご愛顧賜りますようお願い申し上げます◆1950年10月1日に創業し準備期間を経て翌年1月1日の創刊号を発刊した弊社は今年70周年を迎える。創業の根本は、学校給食の全国展開によるパンの消費拡大に伴う情報伝達の必要性だと伝え聞いており、創刊号には「パンを大衆の主食とするためには製造が科学的に合理化されなくてはならない」と報じている◆70年後、パンは米の消費量を抜き、まさに主食の地位を獲得した。製造の科学的合理化も達成できていると考えることが正しいだろう。しかし、根本にあった学校給食パンは減少に歯止めが掛からず、パン給食を子どもたちに提供しない市・町も存在し、この歪な現象を理解することが難しい◆また、パン製造の科学的合理化とは別に、手作りの温かみと職人の技を駆使したリテイルベーカリーのパンがある。この差別化度が小さいことも腑に落ちない◆70周年を機に2課題をテーマに様々な角度から取材し、自身が考える理想的な業界像に近付き、パン産業で働く人のモチベーションが上がる情報発信を行いたい◆ベーカーズタイムス紙がご愛読の皆様にとって有効な情報源となるよう一層の努力を惜しまない。


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