<2023年11月10日>
<2023年10月10日>
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<2023年8月10日>
<2023年7月10日>
<2023年6月10日>
<2023年5月10日>
<2023年4月10日>
<2023年3月10日>
<2023年2月10日>
<2023年1月10日>
<2022年12月10日>
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<2022年10月10日>
<2022年9月10日>
<2022年8月10日>
<2022年7月10日>
<2022年6月10日>
<2022年5月10日>
<2022年4月10日>
<2022年3月10日>
<2022年2月10日>
<2022年1月10日>
◆先日ある会合の講演で講師から、社員に対し「どんなことをしてくれたら有り難いのか」「どんな人と一緒に仕事がしたいか」についてアンケートを行ったという話を聞いた◆アンケートは約1200もの回答があり、答えの文章をなるべく崩さずに分類したところ「素直」「前向き」「向上心」「責任感」などの内容が上位に挙げられので、全社員に文書で公表した。指示や命令という意味ではなかった◆その一文で「選手は監督のお陰でといい、監督は選手のお陰といい、讃え合う」に思い遣りの心を感じた。会社でも店舗でも「〜のせいで」ではなく「〜のお陰で」と思えば「前向き」や「向上心」が芽生え職場の雰囲気が変わると思う◆退職理由の第一位は人間関係だといわれており、一日の3分の1以上を職場で過ごすことから、どの企業でも円滑な人間関係を課題にしている。仕事は賃金を得るための手段ではなく、仕事を通じて人間力を高め、やりがいを感じると人生が豊かになると思う◆講師は続けて、このような精神に異を唱える社員は会社から離れて行き、賛同し積極的に採り入れてようとしている部署は成績が伸長したという◆現在のベーカリーでは一様に人材不足に陥っているが、雇う側も働く側も「〜のお陰で」の気持ちを持つことにより、少しずつ改善できるのではないだろうか。
◆本格的な秋の到来を感じるようになった。北海道の大雪山系黒岳で初降雪が観測されたというニュースが流れ、季節は確実に進んでいるようだ◆そんな情報を耳にすると、今年の冬は寒くなるのか、それとも暖冬なのかが気になる。気象庁は、今年の冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高く(90%)、基本的にエルニーニョ現象発生時の冬は全国的に「暖冬」になるようだ。エルニーニョ現象は、海水温が平年より高くなり冷夏・暖冬になりやすいといわれているが、今年の夏は酷暑だった。地球温暖化の影響を受けて、全球的に気温が上昇していると予測される◆9月19日、同庁は寒候期予報を発表し、今年12月〜来年2月の一番寒い時期は、全国的にも平年より高い気温になるとまとめている。また、冬型の気圧の配置が弱まることにより、日本海側の降雪量は減少予測。寒気の弱まりに伴い、日本の近くでは低気圧が形成されやすくなり、その結果、東日本の太平洋側や西日本では冬の晴れ間が少なく、降水量は平年と同じかそれ以上になる可能性が高まるそうだ。日本気象協会も同現象の影響で、暖冬傾向で積雪は少ないと予想◆地球環境の変化が農作物の収穫量や海産物の漁獲量に影響を及ぼしているが、ベーカリーに並ぶ美味しそうなパンを見ると消費者は安堵感に包まれる。
◆秋の連休・シルバーウィークの由来と本当の意味はどのようにものなのか?◆直近では2015年9月19〜23日が5連休となりシルバーウィークがあったが、2023年はない。年によっては9月23日前後となる「秋分の日」が絡んで、大型連休になることもある。敬老(シルバー)と掛けて5月のゴールデンウィークに対してシルバーウィークというようだ。◆Wikipediaを検索すると[ゴールデンウィークとは異なり、毎年固定の期間を示す語ではない。この語の趣旨として、映画界が作成して提唱した文化の日を中心とした一定期間を指す宣伝用語。9月または10月末から11月の祝祭日が多い大型連休を指す通称]で、秋分の日が9月22日の場合、前日が第3月曜の敬老の日となり日曜・祝日が3日続くため土曜日を含めると4連休となるが、最大5連休の大型連休になった時に「シルバーウィーク」と称するようで、2026年まで出現しない◆2007年に秋に大型連休を設ける構想があり、体育の日を11月1日に、勤労感謝の日を11月5日に移し、11月3日の文化の日と合わせて間にはさまれる11月2日と4日を「国民の休日」として11月に5連休とする提案が検討されたが実現していない◆食欲の秋を迎え、大型連休の有無に関係なく多くのパンが売れることを期待する。
◆日本気象協会は2023年の気温傾向と熱中症傾向を発表した◆8月の気温は、東日本や西日本、沖縄・奄美で平年より高く、厳しい暑さとなる見込み。9月は、平年並みか高い所が多く、残暑が厳しくなるとの予測◆全国的な熱中症傾向で8月は、東北南部から沖縄で「厳重警戒」ランクの所が多い見込み。北海道を除く各地では、日によって「厳重警戒」や「危険」ランクになる可能性がある。9月は東北南部や関東甲信の内陸部、東海から沖縄で広く「警戒」ランクになるようだ。北海道は全域で「ほぼ安全」ランクだが、東北以南の各地では日によって「警戒」や「厳重警戒」ランクになる可能性あり◆対策ポイントとして、暑い環境での運動や作業は適度に涼しい場所で休憩をとり、喉が渇く前に水分を補給するなど万全な熱中症対策が必要。たくさん汗をかいたら、塩分も適度に補わなければいけない◆ベーカリーの厨房は、オーブンの熱源があり、室温を下げることは難しい。強制的に下げると商品の焼成加減に影響を及ぼす。そこで、給排気のバランスを調整して空気の流れを作り循環させることで作業環境が改善できるようだ◆また商品では、梅干しの酸味が唾液の分泌を促し消化を助け、汗をかいて疲れた身体に効果的とされ、梅干しを使った「酷暑対策商品」はいかがだろう。
◆夏休みに何をするか考えている人も多いのではないだろうか。大人が楽しめる夏休みの過ごし方をいくつか紹介する◆ビアガーデンで暑さを楽しむ:少々ありきたりだが、遠出しなくても季節や充実感を味わえる。オープンエアのおしゃれ空間が楽しめるビアガーデンもある◆社会科見学で知識を付ける:国会議事堂や自衛隊施設、試飲ありのビール工場見学など、魅力的なものがたくさんある。また、リモートでもきる気軽な見学もあり、臨場感溢れる映像で暑さも忘れられる。何をするか決められないときは学びの時間を充実させよう◆長編の読書や映画に没頭する:長い夏休みを有意義に過ごすのは、仕事ができる証拠。リラックスできる時間を十分に取ることは、次の仕事への意欲に繋がる。自宅での歴史的長編ドラマの鑑賞や図書館に通ってみるのも忙しい日々では思うように出来るものではない。ただ、居眠りの時間が長くならないよう注意◆部屋の模様替えをする:長期の夏休みなら余裕をもって部屋の片づけができる。身の回りを整頓からはじめ、勇気を出して気に入った家具に入れ替えてみては。また、洗濯物が乾きやすい季節なので、カーテンやラグなど大きな物も気軽に洗える◆ベーカリーでは、子どもパン作り教室などが行われているが、大人の夏休み特別企画がれば嬉しい。
◆気象庁のデータによると台風は7〜10月にかけて日本付近に多く接近している。つまり夏も秋も台風への備えが必要ということ。但し、同じ台風でも、夏台風と秋台風では性質が異なり、台風災害に備えるポイントも変わる。特に夏台風は長雨や暑さをもたらし、災害が長期化しやすいリスクがある◆6〜8月に発生する夏の台風と9〜11月に発生する秋の台風の大きな違いは「台風の移動するスピード」。秋台風は比較的速く移動するのに対し、夏台風はゆっくり移動することが多い。そのため大雨・暴風の長期化や進路予想が困難になるといったリスクがある。それは「夏の高気圧」と「偏西風」の位置の違い◆そもそも台風は、上空で吹いている偏西風という西からの風に流されるまでは、夏の高気圧の縁に沿ってノロノロ北上する。そして、偏西風に流されることで進路が東向きに変わる。偏西風に流されると台風が加速するので、だいたいの台風は進路が東向きに変わってからスピードアップする◆秋は、偏西風が日本付近まで南下しているので、日本に接近した段階で台風の移動も早くなる。夏は高気圧が覆っていて、偏西風はその北側で吹いているため動きが遅い◆パンは災害時等に緊急食料として重要な役割を果たすが、日常食として、さらにパン食を普及させたい。
◆薫風かおる新緑の季節が終わると次にやってくるのは梅雨。あまり嬉しくない梅雨だが農作物の成長には欠かせない季節である◆梅雨は、春から盛夏への季節が移り変わる時期に雨や曇りの日が多く現れる季節現象で、停滞前線(梅雨前線)が、南北に移動を繰り返しながらゆっくり北上する。梅雨前線が停滞して活発化すると、大雨で災害が発生する反面、夏期の渇水に対しては恵みの雨でもある。北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国南部の沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲にみられる特有の気象現象で5〜7月にかけた曇りや雨の多い期間のこと。雨季の一種。◆憂鬱な梅雨をhappyに楽しく過ごす8つの方法を紹介する。@紫陽花を見に行くA映画鑑賞B銭湯や温泉でゆったりCショッピングモールで買い物D屋内型遊園地に行くE洒落たブックカフェで読書F美術館&博物館でアート鑑賞Gロマンチックなプラネタリウム◆6月4日は日糧製パンMが制定した蒸しパンの日。蒸し(64)の語呂合わせに由来する。朝食やおやつなどにもっと食べてもらうことが目的。一般社団法人日本記念日協会により認定・登録された◆ほかにも楽しく過ごす方法はたくさんある。家にこもらず、美味しいパンを持って積極的に外へ出かけて梅雨を楽しもう。
◆新型コロナウイルスの発生から3年余りが経過した。政府は、新型コロナウイルスの感染法上の分類を5月8日から、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げると決めた◆感染者への入院勧告や感染者・濃厚接触者の外出制限、屋内で着用を推奨されてきたマスクの着用、感染者の把握、感染者を診療する医療機関への補助といった医療的な措置が変わる。緊急事態宣言などは無くなり、飲食店に対する営業時間短縮などの要請も無くなる。水際対策も原則的に無くなる。また、将来的には、医療費やワクチン接種が全額公費負担から、一部自己負担に変わる見通し◆現時点では、他の人との距離が2m以上空けられない屋内や交通機関の中などではマスクの着用が推奨されている。政府は、3月13日以降は原則として「個人の判断にゆだねる」と決め、文部科学省は式典等では校歌などを歌ったり、生徒らが呼びかけをしたりするときを除いて、教職員と児童・生徒は着けないことを基本にすると決めた。但し、医療機関への受診や高齢者施設への訪問時など、感染防止対策にマスクが効果的な場面もあるとしており、飲食店や交通機関などの事業者が、感染対策や事業上の理由などによって「利用者または従業員にマスクの着用を求めることは許容される」としている。
◆4月4日は「あんぱんの日」。あんぱんの日は、1875年4月4日に木村屋總本店が明治天皇・皇后両陛下にあんぱんを献上したことを記念して設けられ、2001年4月4日、正式に4月4日があんぱんの日と定められた◆両陛下に献上されたあんぱんは、八重桜の塩漬けがトッピングされた「桜あんぱん」で、現在も同店の看板商品。両陛下が水戸藩へ花見に行かれた際、茶菓子としてお出しするうえで春らしさを演出すために桜の塩漬けを載せるアイデアが生まれたという。献上した桜あんぱんが好評だったこともあり、木村屋總本店は宮内庁御用達となった。当時は、まだ知る人も少なかったあんぱんだが、同店が宮内庁御用達となったことを受けて全国へ広がり流行しはじめた。あんぱんの日は、あんぱんが現在のように全国で人気を博し、時代を超えて人々に愛されるきっかけとなった日と言える◆また、あんパンは保存料を使わなくても比較的保存がきく。理由は餡にある。食品中の水分が多いほど、細菌が繁殖しやすくなり腐敗が早く進む。あんぱんの餡には十分な糖分が含まれているため細菌の繁殖が難しく、保存料を使わなくても日持ちする時代に適合した食品◆街角のベーカリーでは4月4日を「あんぱんを味わう日」にして、さらなるパン食の普及に繋げていただきたい。
◆コロナも5月8日から5類に移行されマスクの着用や行動が個人の判断に委ねられるようだが、どのようなウイズコロナが訪れるのだろうか?イベントなどには人々が殺到して大混乱を招くようなことは慎み、節度を弁えた楽しみ方を願っている◆3月のイベントといえば「ひな祭り」。ひな祭りは、伝統的な様式にならって子どもたちの無病息災を祈願するもの。近年では町おこしや文化伝承のため自分がひな人形になれるものやオリンピック競技を楽しむひな人形など、ユーモア溢れるひな祭りが全国各地で開催されており、その一部分を紹介する◆徳島県「ビッグひな祭り」:3万体以上ものひな人形がピラミッド型ひな壇に並べられる。「ビッグ」と名乗るひな祭りの元祖◆岐阜県「郡上八幡博覧館ひなまつり」:役目を果たした人形たちが宴会や麻雀などを楽しみながら第二の人生を送っている◆鹿児島県「出水ひなまつり」:日本遺産の構成文化財「出水麓(いずみふもと)」の武家屋敷には様々なひな人形が飾られ、江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥る◆山形県「傘福雛祭り」:「傘には魂が宿る」という考えから、酒田地域では女性たちが古布やちりめん布を使い傘に人形を吊るすようになった◆ベーカリーでも子どもたちが参加できるひな祭りがあると楽しいと思う。
◆あけましておめでとうございます。平素は弊紙をご愛読いただき、誠にありがとうございます。今年も何卒変わらずご愛顧賜りますようお願い申し上げます◆2023年の干支は「癸卯(みずのと・う)」。干支は古来、未来を探るための手段として使われてきた。また、中国の古い思想である「陰陽五行思想」を礎にした60年周期で循環する暦で、それぞれに意味を持っている◆それによると「癸卯」は、「寒気が緩み、萌芽を促す年」になるようだ。コロナ禍以降、停滞し続けていた世の中に、そろそろ希望が芽吹く春がやって来るのではないかと期待で胸が膨らむ。但し、今まで培ってきた自身の力が試される年であることも示唆しているため、最後まで諦めずに希望を持ち続けながら、無理をし過ぎないことが道を開く鍵になりそうだ◆2022年1〜10月のパン全体の出荷量累計は、約100万トンで昨年同期比4.5%減。内訳は、食パンが約46万トンで同5.9%減、菓子パン約33万5千トンで同4.9%減、その他パン約18万8千トンで同0.2%減、学校給食パン約1万8500ォで同5.5%減。年間では、2010年以降堅持してきた120万トン超えが崩れると予測せざるを得ない◆前述した年回りを信じて努力を怠らず、目標を見失わず、一歩ずつ前進することにより勝機が訪れると思う。
◆12月31日の大晦日から正月にかけて、毎年全国的に祝賀ムードとなる日本。世界各国の大晦日から正月にかけての過ごし方や新年の前後に行われる風習などについて紹介する◆日本のように世界中が大晦日から正月の三が日の期間を休む訳ではない。新年より前や2月に正月を祝う国もある◆アメリカ:大晦日は休まず正月も1月1日の1日だけしか休みがない。11月下旬のサンクスギビング(感謝祭)の頃から、クリスマスあたりまでが日本の年末年始の休日ムードに似た雰囲気となり、クリスマスが終われば通常の過ごし方に戻る。正月に食べる料理は「ブラック・アイド・ピー」と呼ばれる豆の煮込みで、黒目豆(ブラックアイドピー)に玉ねぎやベーコンなどを入れトマト味に仕上げた料理◆ドイツ:正月用のパンは「ノイヤールスブレーツェル(新年のプレッツェル)」と呼ばれ、パン生地を編んで輪のようにした素朴な味わいのパンを食べる。また、大晦日には「ベルリーナー・プファンクーヘン」と呼ばれるジャム入りの揚げパンのようなものを食べる◆デンマーク:大晦日になると友人や親族の家の玄関へ行き、ドアに古い皿を投げて割るという変わった風習がある。皿を割ると幸運と人脈に恵まれるとされており、家の前に割れた皿が多ければ多いほど、友人や家族が多い証明になる。
◆時間経過が早く感じるのは年齢によるものなのか。慌ただしく過ぎた今年も残すところ1カ月余りとなった。何かとバタバタしてしまう12月だが、仕事やプライベートを上手く進めるためには、今からきちんとスケジュールをたてておくことが大切だと思う◆12月の別称は師走。普段は慌てることのない僧侶や師匠も走るほど忙しいという意味だが、昔から暦には師走のスケジュールが組み込まれていたようで、その知恵を活かしてみてはどうか◆12月8日は、今年1年に感謝の意を込めて道具を片付け、新年を迎える準備を始める日。「事」を年と捉える地方では12月8日が「事始め」で2月8日を「事納め」といい、「事」を農業と捉える地方では12月8日が「事納め」、2月8日を「事始め」というようだ。12月13日はすす払い。いわゆる大掃除。しかし、年末に天気が良いとは限りらない。晴天の日に早めの掃除を勧める。正月に年神様を迎えるため1年間の汚れを落す行事で、江戸城が12月13日に行っていたことに由来し、家屋や神棚を清める正月準備として定着したらしい。この日を「事始め」とする地方もある。しかし、大掃除を12月にするものとは限らない。夏場に隣近所が協力し合って「衛生掃除」をする地方もあるという◆年内行うべきことをリストアップし段取り良く過したい。
◆仮装を楽しむ一大イベントのハロウィン。最近、日本でも秋を象徴する行事として定着しつつある。ハロウィンは、キリスト教における万聖節(または諸聖人の日)の前夜祭として10月31日に行われる。アメリカ発祥の仮装パーティーといったイメージを持つ人もいると思うが、実は2000年以上も前からヨーロッパに存在していた宗教的な祭りが起源◆イタリアではまさに日本の盆のような風習で「死者の日」とされ、故人を偲ぶ日として大切にしており、11月1日を諸聖人の日、11月2日を死者の日とし、この時期には多くの人が教会に出かけ墓参りをする。この季節特有の郷土料理も数多く存在し、特にスイーツ類は供え物として捧げられることが多い◆一般的な菓子は、死者の骨と直訳される「オッサ・デイ・モルティ」というビスケット。「死者のパン」という意味の「パーネ・デイ・モルティ」やフルーツをかたどった菓子「フルッタ・マルトラーナ」も定番の供え物として人気があるという◆日本では、1970年代に玩具・雑貨店「キデイランド原宿店」が季節のイベントとして、ハロウィングッズの販売に注力し始めた。1983年には、販促目的でハロウィンパレードを開催し約100人が参加。これが、日本で最初に行われたハロウィンパレードだといわれている。
◆「秋分の日」が近くなり、ようやく厳しかった夏が終わるような気配がしてきた。「秋分
の日」を過ぎると日ごとに涼しくなるといわれるが、今年はそのとおりなのだろうか◆「秋分の日」に食べるものの定番といえばおはぎ。先祖に供え、お下がりを皆で食べる習慣は江戸時代頃から始まったといわれている。おはぎの餡に使われる小豆の旬が秋であることが起源の一つに挙げられており、当時貴重だった砂糖を沢山使った餡は贅沢品であり、特別な日や大切な人に振る舞うものとして定着したようだ。古来、小豆や赤い色には邪気を払う力があるとされ、先祖の供養になると考えられた◆「秋分」の時季に旬を迎える食べ物には、何があるかを調べると、魚介類では、秋刀魚・鯖・鰹・鮭・いくら(すじこ)・しらす。野菜類は、さつまいも・かぼちゃ・里芋・茄子・じゃがいも・にんじん・しょうが。きのこ類は、しいたけ・しめじ・エリンギ・松茸。果物は・柿・梨・ブドウ・栗・イチジクなど。「秋分」の時季が見ごろの植物は、コスモス・キンモクセイ・彼岸花・葛・りんどう・萩など◆コロナが去り、自然の中で、旬の食材をふんだんに使ったパンをコスモスやキンモクセイの香りに包まれながら食べたいものだ。移ろう季節や実りの秋、森羅万象に感謝し安心して過ごせる日が早く来てほしい。
◆およそ2年9カ月後に大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)地区で、2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)が開催される。開催期間は、2025年4月13日〜10月13日の184日間◆テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン[DESIGNING FUTURE SOCIETY FOR OUR LIVES]。サブテーマとして「Saving Lives(いのちを救う)」「Empowering Lives(いのちに力を与える)」「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」が掲げられている◆コンセプトは「〜People’s Living Lab〜未来社会の実験場」。開催目的は、持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献、日本の国家戦略Society5.0の実現。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、新たな社会と位置づけする日本の国家戦略「Society5.0」の実現に向け、人・モノを呼び寄せる求心力と発信力があるとされる「万博」を開催することで、2020年東京オリンピック・パラリンピック後の大阪・関西、さらには日本の成長を持続させる起爆剤とすること◆想定来場者数は、約2820万人。経済波及効果(試算値)は、約2兆円とされており、早い段階で来場者を想定した戦略とパン商品の考案が必要だろう。
◆夏の風物詩といえば「花火」を連想する人も多いだろう。昨年・一昨年はコロナ禍で花火大会の中止が相次いだが、今年も変わらず自粛モードは続き、気軽な花火見物は難しい◆しかし、全国各地では花火大会の準備を着々と進めているところもあり、7月後半に開催を予定している花火大会を一部紹介する◆16日/しおざわ夏まつり花火大会(新潟県南魚沼市)、16日/ふるさと龍宮まつり海上花火大会(富山県滑川市)、16日/2022TANGOやさか納涼祭花火大会(京都府京丹後市)、17日/第75回塩竈みなと祭前夜祭花火大会(宮城県塩竈市)、17日/浜坂ふるさと夏祭り花火大会(兵庫県美方郡)、23日/第23回館林手筒花火大会(群馬県館林市)、23日/安倍川花火大会(静岡市葵区)、24日/第71回あゆまつり(熊本県上益城郡)、29日/道新・UHB花火大会(札幌市中央区)、30日/第76回落合納涼花火大会(岡山県真庭市)、30日/平尾台観光祭(北九州市小倉南区)◆ほかにも探すと開催を予定している大会は沢山あるが、東京都台東区の「第44回隅田川花火大会」は中止が決定◆大都市圏での中止が続く中、大阪市淀川区の「第34回なにわ淀川花火大会」は例年より開催日を遅らせ8月27日に開催される◆詳細情報を随時確認し、コロナ感染症対策を万全にして楽しんでほしい。
◆新型コロナウイルスによる感染症が少し落ち着きを見せ、夏場に向けて熱中症の回避から戸外ではマスクを外そうという動きが出て来た。出張時に使う新幹線も乗客が少しずつ戻り、日本経済が動き出していることが実感できる◆先日の新幹線に纏わる話。ホームに上がると、修学旅行とおぼしき中学生で溢れ、同じ列車に乗るのは勘弁してほしいと思っていたが、同列車での移動となった◆教師や添乗員から強く「騒がないように」といわれているようで大きな声を出すことはないが、意味もなく通路を行き来して落ち着かない。「君たち何度トイレに行ったら気が済むんだ」と言おうかと思ったが大人しく我慢していた◆近くに居た婦人グループもあからさまに不愉快な顔をしながら、何かを食べ続けていた。彼らは、途中駅で下車し、短い時間ではあったがようやく車内に静寂が訪れた◆終点に近付いたため立ち上がると、婦人グループの席には食べ物の残骸やゴミが散らかり、倒した背もたれも元に戻していなかった◆下車時に中学生が使った車両を通ると、食べ残しはおろかゴミ一つ落ちておらず、座席は全て出発時の状態に戻してあったことに驚いた◆迷惑を掛ける行為としては同じようなものだが、婦人グループは後片付けというマナーを中学生に見習わなければいけないと思った。
◆5月7日が「コナモン(粉物)の日」ということはパン業界の多くの人がご存じのことと思う。日本は年間を通じ毎日のように何かを記念する日で溢れている◆ゴールデンウィーク以降にどのような記念日があるのか調べた。商売の切り口になれば幸いに思い、代表的な記念日を挙げる◆9日:アイスクリームの日、メイクの日、黒板の日/10日:コットンの日、愛鳥の日、日本気象協会創立記念日/12日:ナイチンゲールデー、看護の日、国際看護婦の日、海上保安庁の日/13日:愛犬の日、カクテルの日/14日:温度計の日/15日:国際家族デー、ヨーグルトの日、沖縄復帰記念日/17日:自然保護の日、パック旅行の日、生命・きずなの日/18日:ことばの日/19日:ボクシング記念日、チャンピオンの日/20日:ローマ字の日、世界計量記念日、森林の日/21日:小学校開校の日/22日:ガールスカウトの日/23日:キスの日、恋文の日/24日:ゴルフ場記念日/25日:食堂車の日/26日:ル・マンの日、ラッキーゾーンの日/27日:百人一首の日/28日:国際アムネスティ記念日、花火の日、ゴルフ記念日/29日:呉服の日、こんにゃくの日/30日:掃除機の日、環境美化の日/31日:世界禁煙デー◆その他に第2日曜日は、母の日、袋物の日、ハンドバックの日、タオルの日、ホームソーイングの日。
◇桜前線の北上に沿って全国で美しい桜が満喫できる。まん延防止等重点措置も解除され春を待った人たちが桜の名所を訪れている◇今月末から始まるゴールデンウィークには、春に咲く綺麗な花を求めて人が動くのであろう。ベーカリーでも季節商品を取り揃えて多くの来店客を迎える準備に余念がないと思う◇5月の花を紹介する。花を見ながら食べるパンは格別◇バラ:誰もが知るゴージャスな雰囲気を持った花。何枚もの花びらを重ねて咲く姿が美しく、女性なら一度はプレゼントされたいと思うのではないか。花言葉は「愛」「美」。マリーゴールド:こんもりと咲くオレンジや黄色の花。鮮やかな花色は見ているだけで元気がもらえそう。種類や品種が多く草丈も低いものから高いものまで様々。花言葉は「信頼」「悲しみ」など。クレマチス:株のあちこちに大きな花を咲かせる多年草。「つる性植物の女王」とも呼ばれラティスや家の壁面に這わせて楽しまれる。花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」など。カーネーション:母の日に贈る花として古くから親しまれている。縁にフリルのついた花が可愛らしい。花言葉は「無垢で深い愛」「尊敬」など。ルピナス:長い花穂に蝶のような小花をびっしりと咲かせる。姿から「昇り藤」とも呼ばれ豊富な花色が特徴。花言葉は「像力」「貪欲」など。
◆今年の春分の日は3月21日。「春分」は「二十四節気(太陽の動きを元に1年を24分割した暦)」のひとつで一年のはじまりの季節。皇室の行事「春季皇霊祭」という祭日が名前の由来といわれている◆冬が終わりを告げ春の訪れが感じられるこの日を、昔から人々は自然に感謝し春を祝福する日として祝っていた。昼と夜の長さが同じになる時は太陽が真東から昇り真西に沈む。この時期は、先祖が住んでいる極楽浄土と現世が交流しやすいとも考えられていたため、春分と秋分の日を中日とした前後7日間を「彼岸」と呼び、墓参りをする習慣ができたらしい◆彼岸の供え物として春分は「ぼたもち」、秋分は「おはぎ」を食べる習慣がある。小豆には邪気を払うという意味があり、春は牡丹、秋は萩と、それぞれ季節の花にちなんでいる。秋は収穫したばかりの小豆を粒あんにし、春は冬を越して固く乾燥した小豆をこしあんにしていたそうで、おはぎは粒あん、ぼたもちはこしあん、という説もある◆寒い冬に耐えていた草木が芽吹き始め、冬眠していた生物たちも目覚め始める春分の日は「自然を称え、生物を慈しみ、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日。家に花を飾り、動・植物園に「こしあんぱん」を持って出かけるなど、近づいている春を探してみるのも良いかも知れない。
◆ハンドメイドマーケップレイス「Creema」を運営するMクリーマはユーザー1000人を対象に「バレンタインデーに関するアンケート調査」を実施した◆昨年に引き続き義理チョコはマイナス傾向で「自分へチョコ・プレゼントを購入する」という人が増えるという結果になったという。長引くコロナ禍の中で、自分をいたわるための「セルフラブチョコ」が注目を集めているようだ◆調査によると「義理チョコを贈る」は、昨年の31.8%から14.5%へ大幅減。大切な人や自分にこだわりのチョコやプレゼント贈りたいという人が多数を占めている◆誰にプレゼントを贈るかという質問には「夫・妻」「子ども」「親・兄弟姉妹・祖父母」がトップ3を占め「自分」という回答が続いた◆職場の同僚や友人への義理チョコよりも、大切な人や自分へのプレゼントを贈りたいという傾向が顕著に現れており「自分へのプレゼントを購入したい」と答えた人の割合は、コロナ禍前の一昨年、昨年・今年と比べても増加している。長引くコロナ禍で、大切な人へのプレゼントには想いを込めたものをという気持ちや自分を労りたいという「ご自愛ブーム(消費)」がバレンタインデーにも影響しているという◆ベーカリーのバレンタイン需要にも「ご自愛ブーム」の要素を加えられるのではないだろうか。
◆あけましておめでとうございます。平素は弊紙をご愛読いただき、誠にありがとうございます。今年も何卒変わらずご愛顧賜りますようお願い申し上げます◆2022年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」◆干支は「十干」と「十二支」の組み合わせで、数や方角だけでなく、それぞれ独自の意味を持っている。例えば「壬」が持つのは第9位の他、女性の腹に子どもを宿す「妊」の一部であることから「はらむ」「生まれる」という意味。「寅」は元々「演」が由来といわれ「人の前に立つ」、演と同じ読みの「延(えん)」から「延ばす・成長する」という意味を持っている。この2つの組み合わせ「壬寅」には「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長すること」といった縁起の良さを表しているといえるようだ◆2021年は、前年に続き新型コロナウイルスの感染拡大が私たちの生活に大きな影響を与え、廃業を余儀なくされた企業やむなく撤退した店舗もたくさん存在した。しかし、一方で飲食配送の「ウーバーイーツ」といった新しい業態の利用が拡大するなど、今までになかった便利さを実感できた◆2022年は、これらの新しい芽が「成長する」、新しい日常が「始まる」年になり、さらに新しい営みが創出されることに期待するとともに、諦めない心や完遂する精神力を養いたい。