7    木もれび 第44話
M木輪 芳野栄氏
二十の徳目を身につける(4)

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12鷹揚 鷹揚とはゆったりとしてコセコセしない態度をいいます。
 リーダーとして欠かせない徳目です。似た徳目として「平静」と「鷹揚」があります。「鷹揚」とは何事もない日常でゆったりと構えていることです。それに対して「平静」は何か事が起きた時にでも動揺しない心の状態をさします。「鷹揚さ」を身につけるために「@動作をゆっくりする(例:ゆっくり食事をする、ゆっくり話すなど)A相手の悪い点よりも、良いところに目を向けるBものごとの処理を丁寧に行う」ことを意識し実践しています。
13明朗 明朗とは晴ればれとして、ウソやごまかしののない心のことです。
 明るい心で生きていくということです。明朗でいるためには「@過去を思って後悔しないA将来を思って不安を持たないB身のまわりの出来事は『必要・必然』と思う」など心の負担を軽くすることを意識しています。
14機敏 機敏とは時機をのがさず、素早く判断し行動に移すことです。
 機敏さを大切にしてきたおかげで仕事もうまくいくようになり、他人からの信用や信頼を得ることができ、人間関係も良好に保てています。気をつけていることは「@アドバイスを受け入れ、すぐに行動するA提出物は期限内になるだけ早く提出するB嫌な仕事、苦手な仕事を後回ししない」ことを気をつけ行動しています。また、製パン講習会で教えていただいたことはすぐに復習し、商品として、店頭に出すことを心がけてきました。機敏さは、仕事が成功する上で大切な徳目だと思っています。
15忍耐 忍耐とは思うようにならないことをじっと辛抱することをいいます。
 「忍耐」には二通りの状態があります。@感情を露骨にあらわさない。特に「怒り」をあらわさないAたとえ長い年月がかかっても立てた目標は達成する
 経営をしていると、自分の思うようにかないことばかりです。そんな時、いらだって「怒り」をあらわにすることで、職場の雰囲気や人間関係を悪くすることになります。じっと辛抱することが求められます。じっと辛抱することも大切ですが、日頃からこちらのモノサシをしっかり示しておくことも大切だと思います。また、日頃から感情をコントロールできるよう「禅的瞑想」を中心とする「素心の五行」をしっかり実践し心の安定を図ることも大切です。
 開業当初、新しく考えた商品がなかなか売れませんでした。しかし自分でこのパンは「おいしい」と自信のある商品については、きっと売れるようにしようと、色々と工夫や改善を加え、丁寧にお客様にそのおいしさを伝え続けてきました。当初2〜3本しか売れなかった商品が今では木輪の看板商品まで成長しました。自分の味を信じ、根気よくコツコツと積み重ねていくことの大切を学びました。
 この「忍耐」も経営をしていく上で大切な徳目です。

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