腸内環境改善により
骨密度低下が抑制される可能性

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 MJ-オイルミルズは、レジスタントスターチの摂取が腸内環境改善を促し、その結果骨密度低下の抑制に繋がる可能性を閉経後骨粗鬆症モデル動物において示唆した研究論文を国際科学雑誌Nutrients誌に発表した。

◆目的:健康な骨では、骨の形成と分解がバランスよく繰り返されているが、加齢に伴いこのバランスが崩れると、骨粗鬆症を引き起こしやすくなる。特に、女性においては女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌低下により骨の中心部にある骨髄に炎症が生じ、それが骨の分解を速める原因のひとつであることが示唆されている。また近年、腸内細菌叢と健康との関連が注目されている。腸管には、多くの免疫細胞が存在し、それは腸管以外の臓器でも免疫機能に影響を与えることが分かってきた。最近では、骨においても腸管や腸内細菌叢を介した免疫・炎症調節の可能性が示唆されている。一方、レジスタントスターチは、生体内で消化吸収されず大腸へ到達するでん粉であり、大腸の腸内細菌叢を健康的なバランスに改善するプレバイオティクス作用を持つことが報告されている。
 そこで今回の論文では、レジスタントスターチ含量の高いハイアミロースコーンを原料とした同社製品アミロファイバー_SHの給餌有無による、腸内細菌叢、腸管の免疫および骨髄の炎症関連遺伝子、並びに骨密度への影響を閉経後骨粗鬆症モデル動物において評価した。
◆試験結果:レジスタントスターチとしてアミロファイバー_SHを配合した飼料を給餌した群では、腸内細菌叢のビフィズズ菌が増加するとともに、腸内の免疫指標のうち、抗炎症性サイトカインのひとつであるIL-10遺伝子発現量の増加傾向がみられた。骨髄ではアミロファイバー_SH摂取により、エストロゲン欠乏に起因する炎症関連IL-7R遺伝子発現量の増加が2週後に抑制され、骨の分解を誘導するRANKL遺伝子発現量の増加が6週後に抑制された。6週後の大腿骨において、アミロファイバー_SH配合飼料を給餌した群はレジスタントスターチを配合しない飼料を給餌した群に比べ、骨密度の低下が有意に抑制された。

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