第27回カリフォルニア・レーズンベーカリー新製品開発コンテスト
大賞は敷島製パン塩田和枝氏、ブーランジュリー グラン オム小嶋慎一郎氏

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 カリフォルニア・レーズン協会(ジェフリー・マクニール駐日代表)は6月14・15日の両日、東京都江戸川区の日本パン技術研究所で「第27回カリフォルニア・レーズンベーカリー新製品開発コンテスト」の最終実技審査を実施。大賞2名を含む合計11名の入賞者を決定した。また、審査終了後には東京都江東区のホテルイースト21東京で表彰式を執り行った。

 同コンテストは、カリフォルニア・レーズンを使った新製品の開発とその商品化を目的に実施しているもので、27回目となる今年は「ホールセール/コンビニエンス製品[WC]部門(工場生産ラインで製造、完全包装し、卸で販売するパン)」、「フレッシュ/インストア/リテール製品[IR]部門(ベイクオフやオールスクラッチなどで生産し、無包装で販売するパン)」の計2部門で作品を募集した。その結果、日本全国からWC部門15作品、IR部門154作品、計169作品の応募があり、第一次書類審査で選出された21名のファイナリストが最終審査に臨んだ。
 最終審査は、2日間で計7時間以内に作品を製作し、作品の製作意図や特徴などについてのプレゼンテーション、質疑応答、試食による審査が行われた。
 審査員は、マクニール駐日代表(審査委員長)、井上好文氏(一般社団法人日本パン技術研究所常務理事・所長)、矢口和雄氏(全国パン専門新聞協会会長)、山崎豊氏(ベーカリーコンサルタント)、柴田知実氏(埼玉ベルエポック製菓調理専門学校教務部ブーランジェ)、伊藤常至氏(東京製菓学校パン課教師)、川瀬幸司氏(服部栄養専門学校製菓製パン飲料助教授)。
 表彰式の開催に先立ち、マクニール駐日代表は次のように挨拶した。
 ベーカリーコンテストは今回で27回目を迎えた。これまで、大変多くの才能あふれるブーランジェと一緒に取り組めたことは、カリフォルニア・レーズン業界にとって大変名誉なこと。今年の最終選考に残った作品は優れたものばかりで、日本全国から参加されたファイナリストの独創性と高い技術が反映されていると感じた。過去のコンテスト入賞者で、後にクープ・デュ・モンドなどパンの世界大会で日本代表に選ばれた人もいるが、今回のファイナリストの中からも、そういった世界大会に挑戦する人が出てくることを願っている。パン作りで名高い国をはじめ、世界各国を旅した私自身の経験から言うと、日本の製パン技術やブーランジェの質は、世界No.1だと思う。日本は今、観光ブームを迎えており、世界各国から観光客が押し寄せている。そのような観光客に、日本のパンを是非味わってほしいと考える。今年の秋に開催されるラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピック・パラリンピックでは、日本の優れた製パン技術や世界レベルのパン製品を披露でき、世界中に日本のパンのファンを増やす絶好の機会になると思う。
 審査の結果、カリフォルニア・レーズン大賞は、ホールセール/コンビニエンス製品部門で敷島製パンM塩田和枝氏の「大人のレーズンチーズティ〜悪魔のささやき〜」、フレッシュ/インストア/リテール製品部門でブーランジュリーグランオム小嶋慎一郎氏の「マリアージュ・ドゥ・レザン」が受賞した。
 審査員を代表して井上氏が次のように、審査総評を述べた。
 最終選考に残った21名のファイナリストには、それぞれの思いが込められたカリフォルニア・レーズンの特性を生かしたパンの作り方と製品を披露していただいた。全員が、レーズンを主役としたパンの個性を高めるために、レーズンの美味しさを引き立てる、あるいはレーズンの美味しさと調和する様々な食材を上手に併用していた。私が把握した範囲だけでも、チーズ類、チョコレート類、ナッツ類、フルーツ類、ハーブ類など、少なくとも52種類の食材が利用されていた。受賞作品だけでなく、21作品全てがパンの持っている潜在力の一部をアピールすることができる極めて貴重な製品だと思った。これらの製品を一人でも多くの消費者に楽しんでいただけるよう、大切に育てていただきたいと願っている。
 大賞を除く入賞者は次のとおり(敬称略)。

《WC部門》
▽金賞=小俣貴広(敷島製パン)「チーズ香るレーズンスティックフォカッチャ4本入」
▽特別賞=小山康太郎(神戸屋)「口溶けるレーズンショコラ」、細木佳子(敷島製パン)「紅茶薫るレーズン」
《IR部門》
▽金賞=鶴田柚稀(パレスホテル東京)「パルタジェレザン」、圓井あゆ(J-オイルミルズ)「実りのレーズンボックス」
▽特別賞=久保田昌希(小麦青空ベーカリー)「レザン・オ・レザン」、上村昭博(ブーランジュリーアヴェック)「カジノ・レザン」、大西敦也(ドンク)「レザンピニャコラーダ」、東村徹(不二製油)「バインズコントラスト」
 入賞者11名には、楯と副賞のカリフォルニア・レーズンの故郷「カリフォルニア州フレズノへの研修旅行」が贈られた。

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入賞者と審査員

大人のレーズンチーズティ〜悪魔のささやき〜

マリアージュ・ドゥ・レザン