第13回カリフォルニア・アルチザン・チーズフェスティバル〈後編〉
チーズ関連会社100社以上が出店
飲料とのペアリングの奥深さを実感

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シェフ・ジョセフズ・シーズニング・ブレンド

ドライとスウィートがある生姜ビール

 3月23・24日の2日間、カリフォルニア州サンタローザ市で「第13回カリフォルニア・アルチザンチーズ・フェスティバル」が開催された。

 チーズ関連会社100社以上が出店する会場は熱気で溢れていた。入り口で、ロゴ入りのワイングラスとクーラーバッグ、アイスパックを手渡された来場者は、ワイングラスを片手にワインなどを試飲し、クーラーバッグに入りきらないくらい多くのチーズを購入していた。
 「カリフォルニア・アルチザンチーズギルド」役員のジェニファー・ジオンブローニさんは、アメリカのチーズ事情を次のように話してくれた。
 「近年、牛乳・山羊乳・羊乳などで作られるアルチザンチーズの人気が出て、チーズの消費量が増えました。酪農家が独自のチーズ作りを始めたので、チーズ生産者数も増えました。アメリカでは忙しい人達がし っかり3食を食べるより、軽いスナックを食べることが増え、高蛋白質で、カルシウムが取れ、美味しく、家族全員が好んで、空腹を満たすことができるチーズは注目を浴びています。袋入りの一口サイズのチーズは、ナッツやドライフルーツとともに、良いスナックになります。チーズとワイン、ビール、ハードサイダー(果物を発酵して作られたアルコール飲料)、ウィスキーなどとのペアリングも人気なので、チーズフェスティバルはペアリングを試す絶好の機会です」
 その人気を受けて、セミナーの一つに「チーズ、ビールとハードサイダー」があった。チーズ専門家のレイチェル・ペレズさんは、4種類のチーズとそれに合うビールとハードサイダーを1種類ずつ、計8種類用意し、ペアリングによる味わいの違いを講義した。基本的に、マイルドなチーズにはマイルドなビールやハードサイダーが合い、風味の強いチーズには風味の強いビールやハードサイダーが合うようだ。甘党か辛党かによって、美味しいと思うペアリングが違うということが、レイチェルさんと参加者の感想発表で解った。私は甘党なので、今まで癖のあるブルーチーズを美味しいと思ったことはなかったのだが、レイチェルさん推奨の洋梨のハードサイダーとペアリングするとまろやかで複雑な味になり、初めて美味しいと思えた。また、ラズベリーサイダーは、それだけ飲むと、子ども用の甘い飲み薬のような味だったが、黒砂糖やバニラビーン入りの山羊乳ソフトチーズとペアリングすると、サイダーもチーズも違う次元の美味しさになった。ペアリングの世界は奥深いと感じた。
写真・文/田原知代子

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山羊乳チーズの試食

エスプレッソコーヒーとラベンダーをまぶして燻したチーズなどを販売