歴史に残る大事業、進々堂新本社工場を建設
より愛され、幸福な次の百年に向い
地域社会発展に貢献できる会社になる

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続木社長

 M進々堂(続木創社長)は8月、京都市伏見区に新本社工場を着工。2020年7月に完成し、ラインテストなどや本社機能の移転を経て、9月に本格稼働を始める予定で建設が進んでいる。

 同社は、1913年(大正2年)4月に創業し、来年107年を迎える。新たな百年に向かい、よりお客さまから愛され、より従業員の幸福と地域社会の発展に貢献できる会社になるための環境を整えることを基本理念として新本社工場の建設に至った。
 目標は、@進々堂の商品、サービス、内部管理を世界最高レベルに磨き上げるための環境を整えること。A進々堂の社員が進々堂で働くことに誇りと生き甲斐を感じ、人間として、またプロとして成長できる環境を整えること。B進々堂の競争力と収益力を飛躍的に高め、将来に亘る安定成長の基礎を築くこと。
 設計方針は、@高い品質・品格・品性の実現A顧客と従業員の安心・安全の保証(AIB準拠)Bムリ・ムラ・ムダの排除、高い生産性の実現C精度の高い情報システムの構築D風通しの良いコミュニケーションの実現E省エネルギーF女性の働きやすい環境作りG障がい者の雇用促進H教育・研修の充実をキーワードに掲げている。
 続木社長は新本社工場を次のように語った。
 計画は4年前に立てた。京都市内に千坪近い工場用地が残っていたことは奇跡に近い。現在の本社工場は280坪で、新本社工場は971坪であるため約4倍になる。セントラル工場として全商品を製造し配送する。製造ラインが太くなるため、稼働時間が短縮できる。深夜稼働は止めて4時を始業にする計画を練っている。現竹屋町の本社工場は、更地にして駐車場にする予定。寺町店に駐車場がないため、同時に改装を行って利便性を向上させたい。また、大阪へのアクセスが格段に良くなるため、大阪方面への営業を強化しようと考えている。
 7月20日には、新本社工場敷地内で京都聖マリア教会藤原建久司祭によるキリスト教式の起工式を挙行。閉式後には京都市下京区のホテルグランヴィア京都で懇親会を開催した。
 懇親会の席上、続木社長は次のように挨拶した。
 キリスト教式の起工式は、珍しいという感想を持たれた方もおられたと思うが、クリスチャンであった創業者が「パン造を通して神と人とに奉仕する」と言って進々堂を始め、祖母、父へと受け継がれてきた志が、進々堂の新たな百年に向かいより大きく育つようにと新本社工場に願いを込めている。また、これから始まる工事の安全を祈ると同時に、完成した本社工場が地域社会からも神さまからも祝福されるようにという、願いの表れが本日の起工式であったと理解いただければ幸い。
 思い起こせば、下京区比輪田町に土地を購入して新工場建設の計画を練り始めたのは5年前。その土地が狭すぎることがわかって一旦白紙撤回するなど、紆余曲折を経ながら、このように着工できる運びになったのも、Mイサム設計野田均社長、M山京柳田和典社長、Mヤマザキエンジニアリング加藤慶一会長はじめ、計画造りに携わっていただいた各社スタッフの並々ならぬ尽力があってのことと心より感謝申し上げる。また、弊社の直営店舗や多くの得意先ホテルから至近距離にある絶好立地に、約千坪の土地を提供くだった京都商工M宮崎君武社長との出会いも大変幸運であった。
 益々激化する競争環境の中で、進々堂が存続し発展を続けるためには、他社に真似のできない高品質で個性溢れる商品とサービスの提供が必要不可欠である。本日参集の各社が、そのような意味合いを十分に理解くださり、卓越した技術と知見をもって設計作業に当たってくださり、進々堂の新たな100年を更なる発展に導く素晴らしい本社工場になることは間違いないと確信している。
 同時に、素晴らしい本社工場に魂を吹き込めるかどうかは、社員一人ひとりにかかっている。完成までの一年間、移転の計画づくり、移転後の稼働計画・事業計画づくりと、未経験の大きな仕事が待ち受けている。弊社幹部社員諸君は、この起工式を機に今一度襟元を正し、新本社工場への移転という進々堂の歴史に残る大事業を成し遂げる決意を新たにしていただきたい。
 私自身もこの新本社工場によって、進々堂がよりお客さまから愛され、より社員たちの幸福と地域社会の発展に貢献できる会社になれるよう社員たちと力を合わせて、全力を尽くしたいと決心を新たにしている。

【新工場概要】
▽建築場所=京都市伏見区深草西川原町21番地1
▽敷地面積=3203.53F(971坪)
▽延床面積=3562.27F(1080坪)
▽建築面積=1796.39F(544坪)
▽構造・階数=鉄骨造3階
▽工場の特長=@製造能力は現本社工場の約2倍A品質と安心安全のレベルアップに重点投資(作業場別最適室温管理と工場内揚圧を実現できる空調システム/各発酵室の発酵管理システム等)B「手造り品質」を守りながら省力化と生産性向上に注力(生地ボックスリフト、食パンデパンナーの導入/冷蔵・冷凍設備の増強等)C商品開発・社員教育レベルアップのための研修・試作室を新設
▽主要協力会社(順不同)=Mイサム設計、M山京、Mヤマザキエンジニアリング、M日本電気商会、影近設備工業M、戸倉商事M、Mオシキリ、M関西久保長、三幸機械M、レオン自動機M、日仏商事M

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新本社工場外観スケッチ

賛美歌を斉唱する参列者

鍬入れを行う続木社長