木もれび 第70話
M木輪 芳野栄氏

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気づく人になろう
 「自己を知り、自己を正す」という事は、自分の欠けているところ(自分の未熟なところ)に気づき、そこを正していきましょうということです。毎日の自分の言動を謙虚に振り返ってみて、これではいけないなと気づいたならば、すぐにそこを改める行動を起こすことが求められます。木輪では『社会人としての日常の心がけ(二十一項目)』の中から毎月一つテーマを決め、意識して過ごしていただき、その実践報告を月末に提出してもらうようにしております。この一カ月の間に数人のスタッフが「自己を知り、自己を正す」という行動を通じて、彼らの中に変化を見ることがありありました。その中から、二人のスタッフの報告を取り上げてみたいと思います。
 スタッフAさんから次のような報告がありました。要約すると「今月も、この四カ月間ずっと意識し続けてきたように『水や電気の節約』を意識しました。小さなことでも工夫改善できるところを見つけて、それを徹底しました。また、『水や電気の節約』について他のスタッフのフォローもしながら、自ら主体的に取り組むことで、主人公意識を持って事に当たるということがどういうことなのか、気づくことができました。」そして最後に、「一つのこと(水や電気の節約)しかできていませんが、もっともっと深めていくよう努力します」と結んでいました。『水や電気の節約』をしなければと思うだけでは何も気づきませんが、本気になって行動することで、節約の目標も高まり、その範囲も拡大し、行動にも深みが加わってきました。遠くにある大きなことより、自分の身近な足元に、工夫や改善するところがたくさんあることに気づいてくれました。同時に、主体性をもって行動することで、多くの工夫や改善すべきことにも気づいてくれました。
 スタッフBさんは、『食事の前は「いただきます」』ということに取り組みました。これまで「いただきます」としっかり言えていないことに気づき、意識して行動することの大切さがわかりました。そこで、目につく場所に「いただきます」と書いた紙を貼り、意識を向けることにしました。それ以降は必ず「いただきます」と言えるようになったそうです。本気になって工夫をしながら行動してみると、食事ができることに心から感謝できるようになったそうです。そして、「これまで習慣になっていたことを正すには、それと同じ時間が必要なのかもしれませんね」とこれからも真剣に自分の欠けているところを正すことに挑戦し続ける覚悟も報告されていました。
 自分の欠けているところを知り、そこを正そうと具体的に行動し、さらに工夫していくことで多くの学びを得、さらに気づく人になることができます。紹介した二人のスタッフはじめ数人のスタッフが輝いて見えるようになりました。

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