第3回栄養教諭食育研究大会
テーマ「エビデンスを創出できる栄養教諭を目指して」

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 栄養教諭食育研究大会(金田雅代代表幹事)は8月24日、香川県綾歌郡宇多津町のセントベイヒルズと香川短期大学で「第3回栄養教諭食育研究大会」を開催。全日本パン協同組合連合会と学校パン給食推進協議会は、ブース出展し食パンなどを配付してPR活動を行った。

 同研究大会は「栄養教諭が安全でおいしく魅力ある学校給食の生きた教材としての活用や職務内容等に関する研究を実施することで、学校給食や学校での食育の効果を客観的に評価し、学会等で広く発表できるよう自らの資質を向上させ、学校における食育を推進すること」を目的として発足した。3回目の開催となる今回は、昨年より2県多い9県が参加。県ごとに日々の現場の業務内容をテーマとして、データ集計から導き出された考察・結論の発表が行われた。23日に情報交換会、24日に「エビデンスを創出できる栄養教諭を目指して」をテーマに食育研究大会が行われた。
 食育研究大会の内容は次のとおり。

【講演】
「学校給食摂取基準について」/文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課学校給食調査官/齊藤るみ氏
【パネルディスカッション】
「美味しい給食作りを目指した調理場の運営」/コーディネーター:女子栄養大学名誉教授、同研究大会代表幹事/金田雅代氏、パネラー:袋井市教区委員会おいしい給食課主任主査/石塚浩司氏、MAIHO営業本部部長/熊谷文伸氏、東京サラヤM公衆衛生部課長/岡村泰史氏、中部電力M営業部課長/根岸傑氏
【研究発表】
講評:神奈川工科大学応用バイオ科学部教授/饗場直美氏、福島県「東日本大震災が福島県の学校給食の地場産物活用に及ぼした影響についての検討」、富山県「児童における朝食摂取状況とその環境要因〜赤黄緑の三色食品群の組合せから見た朝食内容の比較〜」、岐阜県「小中学校教職員の食育の意識と栄養教諭との連携」、岐阜県「学校給食の献立における地場産物使用と行政施策との関わり」、滋賀県「真空冷却機の導入による献立内容の変化」、島根県「島根県の栄養教諭と学校栄養職員の職務の実態」、広島県「学校給食の献立内容による残食率の差とその要因」、香川県「学校給食の野菜量と家庭での野菜摂取行動の関連について」、鹿児島県「学校における教職員の食育に関する意識と指導の実態について」
【ポスター発表】
「米粉の粒子径による品質への影響」、「献立計画をもとにした食育教材に関する一考察」、「料理を作る人食べる人、双方の和食に対する興味関心について〜クックパッドM食べみるサービスのデータから〜」、「学校給食実施基準の一部改正による食塩相当量と残菜の変化について」、「袋井市の学校給食における食物アレルギー対応について」、「岐阜県学校給食会の学校給食の地場産物使用に果たす役割」
 全パン連と学校パン給食推進協議会は、文部科学省や都道府県・市町村教育委員会、公益社団法人全国学校栄養士協議会、都道府県学校給食会に対し、都道府県のパン組合の取り組みや学校給食パンの重要性、学校パン給食推進協議会の取り組みを理解してもらい、学校パン給食の提供回数を週2回にしてもらう必要があるため、それらの取り組みを周知しなければならない。
 出展の具体的な内容(パン給食提供回数週2回の目的を達成するための手法)は次のとおり。

《ブース出展内容》
一般社団法人日本パン技術研究所(以下「パン技研」)が提案する配合と製法で製造したパンの配付。目的:学校パン給食推進協議会の取り組みを周知。内容:パン技研が国内産小麦を使用し、ソフト化を目指して開発したパンを包装し、パン配合表チラシを添えて配付。
《協賛広告の掲載》
目的:全パン連と学校パン給食推進協議会の取り組みを周知。内容:全パン連のあゆみを掲載。
《パネルの提示》
目的:全パン連と学校パン給食推進協議会の取り組みを周知。内容:全パン連のあゆみを紹介するパネルを展示。
《リーフレットの配付》
目的:学校給食におけるパンの重要性を周知。内容:「ご飯もいいけどパンもいい」と「全国の特色ある学校給食用のパンを紹介」リーフレットを配付。

[ご飯もいいけどパンもいい]
 今では私たちの食生活でパンはごはんと肩を並べる存在になっている。パンはごはんと同様に、主に炭水化物を多く含み、私たちのエネルギー源として利用できる食品。また、パンにはたんぱく質、ビタミンB1・B2のほか、カルシウム、鉄などのミネラルも含まれている。その中でも特に、日本人に不足しがちな食物繊維はごはんの5倍近くパンに含まれている。1日3回の食事でしっかりと主食を摂ることで、炭水化物以外の栄養素を効率良く補給することができる。

◇パンとおかずの食べ合わせ
 牛乳・乳製品はパンと相性が良い食品であるため、食べて美味しいセットメニューになる。パンを主食とする場合にカルシウムを多く含む牛乳・ヨーグルト・チーズを一緒に組み合わせると栄養バランスのとれた食事ができる。また、パンに合わせるおかずというと洋風をイメージするが、日本人と馴染みの深い「食パン」、給食の定番「コッペパン」はパン自体がシンプルな味わいであるため、おかずは洋風に限らず和食、中華にも合う。
◇給食で世界のパンの食べ方を知る
 気候風土の影響を受けながら、世界には様々な種類のパンが存在している。近年、学校給食でもカレーには「ナン」、トマト煮込みには「フォカッチャ」と海外でポピュラーなパンが提供されるようになっている。このように、他の国で食べられているパンを学校給食に取り入れることで、パンを含めた食文化を理解する場にもなる。

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全パン連ブース

ブース出展の様子

パネル展示の様子