木もれび第96話
M木輪 芳野栄氏
思いやりは行動すること

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 先日ある勉強会に参加し、思いやりとは、相手に不快さを与えないようにすること、さらに相手に安心や喜びを与える行動をいうことが確信できました。
 勉強会のお世話係の女性は、たった二時間の勉強会のために、開催時間より数時間早く会場に入り、参加者を喜ばせよう、良い雰囲気(環境)の中で学んでいただきたいと思い、花を活けて参加者を待たれていました。また、帰り際には、勉強会で講師をされたかたに、その活けた花を花器から取り出して花束として渡されていました。勉強の参加者が会場に入るときと出るときのほんの数分間、休憩時間を含めても15分間もその花に接することがないにもかかわらず、その雰囲気づくりのために、惜しげもなく体を動かし、思いやりの行動に努力される姿に頭の下がる思いでした。
 その勉強会では「思いやり」について学んでいます。参加者全員は、思いやりとは「相手に不快さを与えないこと。さらに安心と喜びを与えること」ということは、頭では知識としてしっかり学んでいるはずです。知識として学んでいても、その思いが行動で表現されなければ、真に学んだとは言えませんよ。ということを教えていただいているのだと感じました。同時に環境が人を育て、人を創るということを学びました。
 さて、木輪では、経営理念の二番目に「木輪は、社員相互の思いやりを大切にします」と掲げています。つまり、木輪の社員は、相手(他の社員)に対して、自分の状況(バタバタしている時や忙しい時など)の如何にかかわらず、思いやりの行動ができるようになることが求められています。
私は、社員全員がそのような思いやりの行動ができ、温かい雰囲気の会社になることを願っています。潤いのある温もりのある、仲良く、愉しく、明るい職場にこそ、社員の幸せ、働く喜びが存在するのだと思っています。
 他人のことをとやかく言う必要はありません。社員一人ひとりが、自分の心の中に思いやりの心を育て、思いやりの心を具体的な行動で示していく。このような訓練が大切になってきます。こうしたことができる木輪となれば、北九州で一番、いや福岡県で一番、さらに日本で一番の温かい雰囲気の職場となるに違いありません。そのような職場となることが、私の創業時からの夢です。あと一歩の努力、つまり思いやりを行動で表すことのできる職場に全員で取り組んでいきましょう。

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