 カフェ
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古いものを大事にして時代に合った商品を作る
mont blanc本店(吉田成人社長)は、1955年の創業以来、地元で愛され続けて営業している。昔懐かしい雰囲気を残し、今までの感謝とこれからも多くの顧客から愛される店にするために最善を尽くし奮闘し「日常生活に欠かせない商品を提供する身近な存在でありたい」と考えている。
店舗の立地は商業地域で、客層は子どもから高齢者まで男女の偏りがない。パンを主力商品として、洋菓子・和菓子・焼き菓子・弁当類も製造販売している。
「ベーカリーとして創業し、時代の流れとともにおにぎりを作るようになり、それが発展して弁当類を手掛けるようになった。パン商品は、ソフト系の菓子パンや惣菜パンを重視している。客層を絞り込むことが難しい地域のため幅広い年齢層が好むラインナップにしている」と吉田氏。
同店のパンの美味しさは小麦粉にある。何種類もの小麦粉の中から試作を繰り返して、厳選したものを使用している。同店人気No.1のアンバターサンドに使用しているあんこは、mont blanc本店専用を製あん所に特注している。ピーナツクリームは自社生産で、どの組み合わせにしても美味しくなるように仕上げているという。アンバターなどのサンドパンは、出来立てを食べてほほしいという想いから、注文を聞いてからその場で作っている。ピーナツ・イチゴジャム・あんこなど1種は税別190円、大盛同216円、アンバター・チョコきなこなど2種は同200円、メニューにないが頼めば3種を同210円で作ってくれる。次の人気商品は調理系パン。コロッケやハムカツなど。
「体系的な社員教育は特に行っておらず、OJTを中心にしている。衛生管理はHACCPに準拠しているため、新入社員には入社時に独自プログラムで教育の機会を設けている」。創業より約70年間、地域住民に愛されている理由は、OJTが行き届き、脈々と伝統が引き継がれているからだと感じた。
吉田氏は、将来展望を次のように話した。
古いものを大事にして、時代に合った商品を作り、顧客の声を商品に反映させること。今のところ具体的な計画はないが、街の中心地が移動しつつあるため、賑やかな場所にもう1店舗持ちたいと思っている。
【mont blanc本店】
〒035ー0051青森県むつ市新町9ー25
TEL0175-23-0148
▽営業時間=7〜18時
▽定休日=日曜日
▽HP=https://www.yoshidabakery.com
▽アクセス=JR大湊線下北駅から徒歩約24分
来店客の幸福感を築く
「HYGGE(ヒュッゲ)」はデンマーク語で「ほっと癒される居心地の良い時間、そしてそのような時間を作ることで感じられる幸福感」という意味。来店客にとってそんな場所を築きたいという想い店名にした。
吉田社長の長男吉田将晃氏が運営の全てを任されている。カフェを主体にして、それに合うハード系や時流の若者が好むパンを中心に販売しており、サンドイッチなどの軽食や洋菓子とのセットメニューを提供している。若年層だけではなく、菓子好きの高齢者などの根強いファンも多いという。
商品構成は次のとおり。
《ケーキ》
特別な日の素敵な演出の一つとして食べてもらいたい。特に生クリームに力を入れており、口溶けが良く、ほんのり残る後味を演出できるようにしている。
《コーヒー》
LA MARZOCCO(ラ・マルゾッコ)社のエスプレッソマシーンを導入。完全セルフではなく職人の手を加えてセミオートで仕上げている。また、コーヒー豆はALLPRESS ESPRESSO(オールプレス・エスプレッソ)の豆を使用しており、焙煎後1週間以内の品質の良い豆を提供している。
《パン》
いつでも顧客に寄り添い、日常的に手に取ってもらえるパンの提供を目指している。小麦粉、牛乳、製法など全てを自分で探し、納得するものを使用して日々のを焼いている。
【coffee HYGGE mont blanc1955】
〒035-0073青森県むつ市中央2-29-5
TEL0175(34)1175
▽営業時間=10〜18時(日・祝は17時まで)
▽定休日=不定(https://www.yoshidabakery.comより営業日カレンダーを配信)
▽駐車場=あり
▽アクセス=JR大湊線下北駅から徒歩約18分
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