小麦粉価格改定

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 製粉各社は、輸入小麦の政府売渡価格が4月1日より5銘柄平均で3.5%引上げられたことに伴い、業務用小麦粉の価格を改定する。

 農林水産省は3月、今回の輸入小麦政府売渡価格について、価格公表添付資料を次のように発表した。
《小麦の流通の概要》
 小麦は需要量の約9割を外国から輸入。国内産小麦は民間流通により取引されており、国内産小麦では量的又は質的に満たせない需要分について、政府が国家貿易により外国産小麦を計画的に輸入し、需要者に売り渡している。また、米とは異なり、最終的にパンや麺として消費するため、各種の加工工程を経て流通。主に製粉企業が製粉して小麦粉にし、その小麦粉を原料として二次加工メーカーがパン・麺・菓子等を製造している。
《現行の輸入小麦の政府売渡制度》
 輸入小麦の政府売渡価格は、輸入価格(過去の一定期間における輸入価格の平均値)に、マークアップ(政府管理経費及び国内産小麦の生産振興対策に充当)を上乗せした価格。国際相場の変動の影響を緩和するため、価格改定は年2回とするとともに、直近6カ月間の平均買付価格をベースに算定。
《小麦の日本向け輸出価格の推移》
 小麦の日本向け輸出価格は、@北米で新穀のタンパク質が低い傾向となり高タンパク質小麦が減少するとの懸念から価格が上昇したこと、A豪州でASWの主要構成銘柄であるヌードル小麦の価格が収穫の遅れにより上昇したことから前期(29年10月期)に比べて上昇。
《海上運賃の動向》
 燃料油価格の上昇を受けて上昇し、30年4月期の算定期間では平均46ドル/トン。
《為替の動向》
 29年10月以降は円安傾向で推移したことから、30年4月期の算定期間では平均113円/ドル。
《輸入小麦の政府売渡価格の推移》
 小麦の国際価格、海上運賃、為替等の動向を反映した買付価格により変動する。輸入小麦の直近6カ月間(平成29年9月第2週〜平成30年3月第1週)の平均買付価格は、@高タンパク質小麦の減少懸念や収穫の遅れにより価格が上昇A燃料油価格の上昇により海上運賃が上昇B為替が円安傾向で推移したこと等から前期に比べ上昇した。この結果、30年4月期の政府売渡価格は、54,370円/トンで+3.5%の引上げとなった。
《物価・家計への影響(参考)》
 パンや麺等の小麦粉関連製品の小売価格に占める原料小麦代金の割合はそれほど大きくなく、今回の政府売渡価格の改定が消費生活に与える影響は限定的。
 今回(30年4月期)の小麦の政府売渡価格の改定が消費者物価指数に与える影響は+0.003%程度※小麦粉製品に占める小麦の価格のみに着目し、当該価格が全て今回の政府売渡価格の改定を反映していることを前提として試算

 改定額(消費税は含まず)は次の通り。改定時期は各社6月20日出荷分より(家庭用等は別途掲載)。
《日清製粉》
▽強力系小麦粉=+65円/25kg当り(値上)
▽中力系・薄力系小麦粉=+65円/25kg当り(値上)
▽国内産小麦100%小麦粉=+65円/25kg当り(値上)
《日清フーズ》
▽家庭用小麦粉=約1〜2%値上
▽業務用ミックス=約1〜5%値上
▽実施時期=7月2日出荷分より
《昭和産業》(25kg詰め1袋当たり)
▽強力粉・準強力粉=65円/袋値上
▽中力粉・薄力粉=65円/袋値上
▽内麦100%粉=65円/袋値上
《奥本製粉》(25kg詰め1袋当たり)
▽強力粉・準強力粉=65円/袋値上
▽中力粉・薄力粉=65円/袋値上
▽内麦100%粉=65円/袋値上
《日東冨士製粉》
▽強力・準強力小麦粉=65円値上/25kg当り
▽中力・薄力小麦粉=65円値上/25kg当り
▽内麦100%小麦粉=70円値上/25kg当り
《鳥越製粉》(25kg当り)
▽強力粉・準強力粉=65円値上
▽中力粉・薄力粉=65円値上
▽国内産小麦100%小麦粉=70円値上
《理研農産化工》
▽強力・準強力小麦粉=65円値上(25kg当り)
▽中力・薄力小麦粉=65円値上(25kg当り)
▽国内産小麦100%小麦粉=65円値上(25kg当り)

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小麦の日本向け輸出価格の推移