PANメンバーズ2018年度7月総会・第111例会
年間研究テーマ「生産性改革」
新代表幹事に南卓治氏が就任

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 PANメンバーズ(岩郷雄介代表幹事=Mイワゴー社長)は7月12・13日の2日間、大阪市北区の大阪第一ホテルで総会と第111例会を開催した。

 総会の開催に先立ち、岩郷代表幹事が「PANメンバーズは今年、生産性改革を年間研究テーマに例会を進める。詳細は総会で説明・報告する」と挨拶した後、岩郷代表幹事を議長に選任し審議に入り、全ての議案を滞りなく可決した。役員の改選では、南卓治氏(Mエムズフードアンドライフ)が代表幹事に、舩田洋史氏(Mぱんのいえ)と古谷香住氏(Mヨーロッパンキムラヤ)が副代表幹事にそれぞれ就任した。
 新代表幹事の南氏は次のように意気込みを述べた。
 現在、まさに変革期を迎えており、今後さらなる変革の波が想定される。消費税増税、東京オリンピック開催、人口減少の顕著化、働き方改革の推進などは、今までの域を脱していよいよ本番に突入する。そのような中、PANメンバーズの新布陣で運営を始めることに気を引き締めている。正会員・協賛会員全会社の繁栄を期し、確実に成長しながら進めていきたい。
 各担当幹事は次のとおり(敬称略)。
▽運営部会=古谷(兼務)・西嶋直也
▽経営部会=内田敏之・壷井豪
▽商品部会=舩田(兼務)・宮所忠喜
▽会計=地原忠実
▽監査役=社本太郎・松岡隆弘
▽相談役=井筒英治・岩郷

 例会は、Mクラブハリエ代表取締役社長でグランシェフの山本隆夫氏が「クラブハリエの世界」をテーマに講演した。研究会では「生産性改革」パネルディスカッションを行った。パネリストは、P亀井堂代表取締役の地原忠実氏、レオン自動機M大阪営業所所長の米田幸広氏。コーディネーターは、PAN・LaBo代表取締役の河原治氏。
 その後、各部会報告と新年度事業計画の詳細が説明され、M木輪の芳野栄氏が、連続講話「パンの耳」第30話〈思いやりの心を育む〉を披露した。
 会場内には、協賛会員のPRブースが設置され、休憩時間等を利用して友栄食品興業M・M田中食品興業所がプレゼンテーションを行った。

 懇親会では、前代表幹事の岩郷氏が「6年間、皆様の協力で職責を全うすることができた。これからも皆でPANメンバーズを盛り上げたい」と挨拶。新代表幹事の南氏が「PANメンバーズは、もっとメジャーな会になり、ベーカリーの中でリーダー的な存在になって然りだと思っている。しかし、正会員が少ないということが問題点だと認識している。まず、正会員の数を増やさなければ協賛会員の繁栄に繋がらない。長期的に正会員50社を目標にする具体的策を構築したい。正会員・協賛会員がともに成長できるPANメンバーズを目指す」と開会の挨拶をした後、Mベーカーズタイムス社の高家が乾杯の発声を行った。和やかな宴は進み、初日を終了した。

 2日目は、マネジメント研究会が行われた。@意見交換会山本隆夫氏の講演振り返り。A生産性改革に向けた提案(大阪ポリエチレン販売M、ブレインM)。以上で2日間の日程を終了した。

【新年度事業計画】
《運営部会》
@年3回の例会開催と運営
ANRB(日本リアルベーカリー協会)との交流事業
B新入会員を増やす
《経営部会》
@パネルディスカッションの実施
Aベーカリーの課題研究・未来検討
Bこれからのベーカリー・異業種見学
C経営相談室の活性化
《商品部会》
@作業効率や時短を意識したパン技術講習会(日仏商事M)
Aフランス食材を使ったパンのデモンストレーション(Mオリーヴドゥリュック)
B入社1〜2年目対象の技術講習会(講師:壷井豪氏)
C商品コンテスト(魅せるサンドイッチ)
Dパン屋さんの販売戦略

連続講話「パンの耳」第30話
〈思いやりの心を育む〉
M木輪 代表取締役会長 芳野栄氏
 会社を治めていく上で、また社員に喜んで働いていただくためには、経営者やリーダーと言われる上位者に、思いやりの心がとても重要であると思っています。経営者や上位者に思いやりの心が欠けてしまうと、組織は乱れ、下位者の中に不満を抱く人が多くなり、やがていろいろな問題を引き起こしていきます。一方で、思いやりの大切さは充分理解できているが、どのように身につければよいかがわからないというかたもいらっしゃるのではないかと思われます。
 今回は、思いやりの心をどのようにして身につけ育んでいけばよいのか、私の考えを述べさせていただきます。はじめに、思いやりとは何かについて考えてみたいと思います。よく思いやりとは「相手の立場に立って、考えてあげること」と言われますが、私はこれでは不十分と考えています。経営者がよく部下に「経営者の立場に立ったらわかるだろ」と叱責するのを見かけます。しかし、経営者になったこともない部下には経営者の立場なんて理解のしようもありません。同時に思いやりの行動をしてどうしたらよいのかも不明です。ですから、私は思いやりとは次のように考えるようにしています。
 思いやりとは「相手に不快さを与えないこと。安心と喜びを与えること」。このように考えると、先程の例は、部下の経営者に対する思いやりとは、経営者に対して「不快さを与えない」ことであり、経営者に「安心と喜びを与える」こととなります。そうすると、部下は具体的な行動をとれるようになります。その他、お客様に対する思いやり、仕入業者に対する思いやり、運送業者に対する思いやり等に対しても「不快さを与えない」こと。「安心と喜びを与える」ことを思いやりとすることで、より具体的な行動がとれるはずです。そのことで両者の間に良好な人間関係ができあがります。
 さて、思いやりとはどんなことかがわかったら、次に人を思いやる心をどのように身につけ育んでいくかです。社員に対する思いやりということで一例をあげてみます。まず日頃から私の社員に対する言動を自身でよく冷静に観察し反省しておくことが大切です。社員に対してとった言葉(言葉づかい)や態度(行動)の中から「これは不快さ(いやな思い)を与えてしまったなあ」を反省したことについては、それをメモしておくのです。同様に、社員に対して言った言葉(言葉づかい)や態度(行動)で喜んでくれたことや安心した顔をしてくれたことをメモしておくのです。それを「不快さを与えない」「安心を与える」「喜びを与える」項目毎に10〜15項目ずつ書き出し「思いやりチェック表」なるものをつくるのです。そして、場合によっては社員を前にして、それを発表するのもよいでしょう。そのようにして、自分自身がまず思いやりの実践の行動をとっていくことが大切です。毎日行動し、反省をくり返す中で、思いやりの心が身につき育っていきます。そのように自己変革に努力している経営者や上司の姿を見てはじめて社員や部下に変化が現われ始めます。会社全体にまた組織全体に思いやりの心が育ってくると、次第に良い社風となっていくはずです。参考に私の実践例を挙げます。
《不快さを与えない》
怒らない・愚痴や悪口はひかえる・優しく正しい言葉遣いをする・ずるく卑しい行為は慎む・丁寧なあいさつをする・頼みごとをするときは相手の都合をたしかめる・公私のけじめをつける・時間におくれない・言い訳をしない・身のまわりの整理整頓、美化・不要な物音は立てない
《安心を与える》
笑顔であいさつ・失敗の原因を一緒に考える・「ハイ」という明るい返事をする・ゆっくり話す・和やかな気持ちで応対・ゆったりとした動作を心がける・話は最後まで聴き届ける・質問には丁寧に答える・約束規則は守る・悩みごとは聴いてあげる・自分の考えを社内報「木々のささやき」なとで伝える
          《喜びを与える》
頼まれごとは機敏にする・いつもニッコリを心がける・体調を気づかって声をかけてあげる・善いおこないは皆のまえでほめる・忙しい時は、その労をねぎらう・社員の家族にも関心を持ち話題とする・出退時の挨拶は起立して丁寧におこなう・良いところを見て一声かける・「ありがとう」の感謝の気持ちをこまめに伝える・給与は一人一人にねぎらいの言葉をかけながら手渡しする

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当日の参加者全員

芳野栄氏