第9回辻静雄食文化賞贈賞式

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 公益財団法人辻静雄食文化財団(辻芳樹代表理事)は7月13日、東京都港区の八芳園 「サクレ」で「第9回辻静雄食文化賞」の贈賞式を開催。

 辻静雄食文化賞とは、学校法人辻料理学館辻調理師専門学校の後援により、日本の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指した目覚しい活動を通じ、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動を対象に選考し、これに賞を贈るもの。また特別部門として専門技術者賞を設け、調理や製菓等の現場で活躍する技術者を顕彰する。辻調グループ創設者・辻静雄の食文化普及の活動を記念し、またその志を受け継ぎ、食文化の多様で豊かな発展に寄与することを目的として、2010年に辻調グループ創立50周年記念事業として創設された。以後、毎年実施。
 第9回を迎える今年は、商品作物としてのコーヒーノキの伝播と消費国におけるコーヒー飲用の歴史を世界的規模で通観した力作として、旦部幸博氏の著書「珈琲の世界史(講談社)」。また、同賞専門技術者賞には、精緻な製菓技術を追究するとともに自らの味覚をたゆみなく磨き続け、菓子作りを通して世界に通用する高度なオリジナリティを発揮している、HIDEMI SUGINOオーナーシェフの杉野英実氏が選定された。
 贈賞式では、辻代表理事が挨拶し、選考委員会委員長の石毛直道氏が選考の講評を述べて贈賞。受賞作著者の旦部氏が喜びを声にした。続いて、専門技術者賞小委員会委員の門上武司氏が専門技術者賞選考の講評を述べて贈賞。杉野氏も同様に喜びを声にした。その後、フォトセッションなどや懇親会が催された。

《辻静雄食文化賞「珈琲の世界史」》
 コーヒーの起源から世界各地への伝播、商品としての重要性や現在の状況に至るまで、綿密な文献の調査を通じて、コーヒーの辿った歴史を網羅的にわかりやすくまとめている。また、随所にはさみ込まれた逸話にも著者の博識が生かされており、読んで楽しめる作品になっている。著者は滋賀医科大学講師。医学博士。著書に「コーヒーの科学(講談社ブルーバックス)」、「コーヒーおいしさの方程式(共著、NHK出版)」がある。
《辻静雄食文化賞専門技術者賞》
 精緻な製菓技術を追究するとともに自らの味覚をたゆみなく磨き続け、菓子作りを通して世界に通用する高度なオリジナリティを発揮している。経験を重ねた今もなお、伝統の継承を超えた新しい菓子の創造に日々邁進する姿は、続く世代の模範と言える。

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表彰式の様子(Webより)