全青連設立30周年記念式典・懇親会
地域や業界全体を主語にした活動を続け
将来も全青連が業界の中心で活躍する

BACK

 

 全パン連青年部総連盟(草野洋一会長/14代)は10月2日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で全青連設立30周年記念式典と懇親会を開催した。新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から招待者・役員出席者を最小限度に絞り込んで密を避け、充分なソーシャルディステンスを施した上で実施された。

 同連盟(全青連)は、1990年頃から「急速に変わる諸情勢に対応するには若い力が必要である」という声が高まり、後継者育成のために1990年度事業に「青年部新設の促進」が取り上げられて10月に設立された。当初、青年部は12組合しかなかったが、各県組合への青年部設立を呼びかけが始まり2019年には27組合の組織に発展した。
 これまでの主な事業は、無添加パン勉強会、パンをよりよくするためのアンケート調査、全青連広告紙「Tomorrow」創刊、日本パン工業会・全国学校給食連合会・全国学校栄養士協議会・日本製パン製菓機械工業会・食糧庁・文部科学省などとの懇談会、米粉パン勉強会、ギネスに挑戦世界一のホットドッグ(全パン連50周年記念)、飾りパンコンテスト、おいしいパンnet制作、全日本ご当地パン祭り、全日本パンフェスティバル、ベーカリージャパンカップ、日本製パン製菓機械工業会青年部・全菓連青年部3団体合同意見交換会、パン産業振興議員連盟設立、学校給食緊急対策委員会設立、第69回全国学校給食研究協議大会ブース出展、学校パン給食推進協議会設立ほか。
 歴代会長は次のとおり(敬称略)。初代:鈴木康男、2代:長江稔、3代:石渡浩二、4代:竹中誠一、5代:寺本吉輝、6代:西川隆雄、7代:高岡辰生、8代:梅本実、9代:福井智一、10代:早川勝博、11代:嶋内八郎、12代:加藤秀治、13代:渡邉貴一

 式典開催に先立ち、草野会長は次のように挨拶した。
 私が全青連に入会したのは、10年前に東京国際フォーラムで開催された全青連20周年記念事業の「全日本ご当地パン祭り」で兵庫県ブースでパン販売の手伝いをした時だった。東京に赴く機会も少なく、大きなイベントへの参加も経験がなかったため、全青連諸先輩の働き方に触れ感動したことを今も鮮明に覚えている。10年が経過し、この場所にこの立場で皆様を招待できたことを非常に嬉しく思っている。先輩方を前に僭越だが、最近「なるほど」と思ったことを一つ紹介したい。
 それは、先日のテレビ番組で松竹新喜劇の藤山直美さん(藤山寛美氏の娘)が「自分の半生を振り返って」を話していた一部のこと。司会者より役者としてどのようにすればステージアップするのかという問いに対して「昔から父に人間力を高めろと言われた。人間力を高めるとは、常に主語を相手にすることで、それを続けていると役者としてのレベルも上がる」と答えたこと。
 全青連は30年前にゼロから出発して、諸先輩は自社を大事に思いながらも、地域の同業者やパン業界のために手弁当ひとつで集まり、業界の発展を何よりも願ってきた。常に全青連は、自分が主語ではなく地域や業界全体を主語にして活動をしてきたのだと思う。この精神を忘れずに将来においても全青連が業界の中心で活躍できるように精進したい。
 続いて、全青連発展に尽力した歴代会長に感謝状が贈呈され、代表の鈴木康男氏が「全青連発足当時、じゃんけんなどで役割を決めた。私が一番若かったので会長に任命された。何から手を付けたら良いのか分からず、これといった事業を残せなかったが、基礎を築き2代目の長江氏や3代目の石渡氏に繋ぐことができたと思っている。現在、草野会長が率いる全青連は、毎年素晴らしい活動をしている。今後もパン業界で頑張れるよう全青連の力を結集してほしい」と謝辞を述べた。
 その後、特別記念講演として、一般社団法人日本パン技術研究所所長の井上好文氏による「リテイルベーカリーの今後の発展に向けて〜製パン技術の面から〜」が行われた。

 懇親会では、草野会長の挨拶の後、来賓を代表して全日本パン協同組合連合会会長の西川隆雄氏が次のように祝辞を述べた。
 全青連は、全パン連の主催事業、様々な交渉ごとや学校給食に関わることなど8割以上の仕事を受け持って支えてくれていると感謝している。今年はコロナ禍で、パン業界だけに留まらず日本経済全体が大きな影響を受けている。パン業界を冷静に見ると、他業界に比べると比較的恵まれていると思っている。学校給食の提供は3〜5月の間休止を余儀なくされたが、特別な3月分の補償金はほぼ支給された。4・5月分については、他業界と同じ扱いになり、自治体によって対応が異なっていることから、全青連の力で少しでも多くの学校給食事業者に交付金が支給されるよう継続して努力していただきたい。全国のパン製造業者のために活動しているのは、今日までも明日からも全青連であることに間違いはない。日本のパン業界を背負う全青連であり続けてほしい。
 続いて、全パン連と全青連が日頃大変世話になり、日本の製パン技術の発展に多大な貢献をしている井上所長に、草野会長より感謝状が授与された。
 井上氏は「全青連の力で、学校給食を週に2回と言わず週に2.5回に盛り返していただきたい。パンにはそれだけの魅力がある。その手伝いを少しでも多くできるれば自分にとっても存在の意義があると思う」と述べた。
 祝電披露の後、兵庫県学校給食パン・米飯協同組合理事長の池野元造氏が「全青連は今後も様々なことに挑戦し、さらなるパン業界の発展に尽力していただきたい」と述べ乾杯の発声を行い、祝宴が始まった。
 宴は、式典と同様にコロナウィルス感染拡大防止策を充分にしながらも、スピーチを交えながら和やかに進み、全青連副会長の辻井孝裕氏の中締めで終了した。

前へ戻る

草野会長

感謝状贈呈の様子

井上好文氏